1.鹿屋市の田崎小学校と西原小学校が、2026年度の「人権の花」運動に取り組んでいる。
2.4月の開会式後、児童が毎日の水やりを分担し、ヒマワリを育てている。
3.鹿屋市は2018年度に2巡目を開始し、2039年度までに市内全小学校で実施する計画を立てている。

鹿屋市は2026年度、田崎小学校と西原小学校の2校で、児童がヒマワリを協力して育てる学習活動を進めている。4月に開会式を行い、児童は毎日の水やりなどを分担してきた。市が7月中旬に生育状況を確認したところ、2026年の大雨や猛暑の影響もあり、両校のヒマワリは成長の途中だった。活動は「人権の花」運動として実施され、花を育てる過程から、優しさや思いやり、相手の立場を考える行動を学ぶ。
「人権の花」運動は、学校に配布した花の種や球根を児童が協力して育て、生命の尊さや仲間への思いやりを学ぶ啓発活動である。法務省の人権擁護機関と全国の人権擁護委員が主に小学生を対象として全国で実施しており、育てた花を保護者や福祉施設に贈る地域もある。鹿児島県では、鹿児島地方法務局と鹿児島県人権擁護委員連合会が1985年度からヒマワリを「人権の花」と定め、県内の学校で活動を続けてきた。
鹿児島県内では2007年度から、県の委託事業として市町村が運営を担う方式に移った。鹿屋市内では2016年度の花岡小学校をもって最初の巡回を終え、2018年度から2巡目を開始した。2024年度は吾平小学校と大黒小学校、2025年度は鹿屋小学校と野里小学校で実施している。市は2039年度までに2巡目の活動を市内全校で行う予定で、単年度の行事ではなく、対象校を替えながら継続する人権教育として組み立てている。
花の栽培そのものが、直ちに差別やいじめへの理解を深めるわけではない。活動と人権学習を結び付けるのは、水やりや手入れを分担し、植物の状態を確かめ、仲間の作業や意見に配慮する過程である。天候によって計画どおりに育たない場合も、失敗として終わらせず、生命を人の都合だけで管理できないことや、共同作業には継続的な関わりが必要であることを考える教材となる。
田崎小学校と西原小学校の児童は、大雨と猛暑で生育が遅れる中でも、毎日の世話を続けている。鹿屋市市民生活部市民課は、花が咲いた時点だけでなく、4月の開会式から栽培を続ける過程を通じて、相手を気遣いながら行動することを学ぶ活動として2026年度の「人権の花」運動を進めている。
鹿屋市「人権の花運動」
URL:https://www.city.kanoya.lg.jp/shimin/zinken/zinkennohana.html
法務省「人権の花運動」
URL:https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken06.html

