1.千葉県は7月24日から31日まで、県庁本庁舎を黄色にライトアップする。
2.「幸福の黄色い羽根」にちなむ点灯で、犯罪や非行をした人の更生と地域での社会復帰への理解を促す。
3.2026年度に始まった第二次千葉県再犯防止推進計画は、就労、住居、医療、福祉を含む包括的な支援を掲げている。

千葉県は2026年7月24日から31日まで、千葉市中央区市場町の県庁本庁舎を黄色にライトアップする。法務省が主唱する第76回「社会を明るくする運動」の強調月間に合わせた新たな取組で、点灯時間は日没から午後9時まで。天候不順などにより変更する場合がある。
黄色は、同運動のシンボルの一つである「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」に由来する。「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行の防止に加え、犯罪や非行をした人の更生について市民の理解を広げ、地域で社会復帰を支えることを目的としている。法務省が1951年から実施しており、千葉県推進委員会は熊谷俊人知事を委員長として、県内の小中学生を対象とした作文コンテストや広報活動を行っている。
毎年7月は「社会を明るくする運動」の強調月間であると同時に、再犯防止啓発月間でもある。2016年12月に施行された再犯の防止等の推進に関する法律は、犯罪をした人等の円滑な社会復帰を支える施策について、国だけでなく地方公共団体にも計画的な実施を促した。県庁舎のライトアップは、こうした制度や更生保護活動を県民に知らせる視覚的な啓発となる。
千葉県は2026年度から2030年度までを計画期間とする「第二次千葉県再犯防止推進計画」を策定した。計画は、罪を犯した人も生きづらさを抱えた「ひとりの県民」であるとの理解に立ち、就労、住居、保健・医療、福祉、修学などの支援を通じて、地域とのつながりを保ちながら生活を再建できる体制を目指す。社会復帰に向けた包括的支援体制の整備を県独自の重点課題とし、地域での居場所の確保や民間協力者の活動促進も施策に含めた。
刑事処分を終えた後も、前歴を理由として住居や仕事を得にくくなれば、地域で安定した生活を立て直すことが難しくなる。再犯防止は取締りや本人の努力だけで完結せず、必要な福祉サービスへの接続や、保護司をはじめとする更生保護ボランティア、雇用主、行政機関の連携を伴う。第二次計画は同時に、犯罪被害者等への十分な配慮を明記しており、更生支援と被害者の安全・平穏を対立する政策として扱わない構成を取っている。
ライトアップは、支援制度そのものではない。黄色い光が示す内容を、作文コンテストや地域での広報、就労・住居支援などの具体策へ結び付けて伝える必要がある。千葉県健康福祉部健康福祉指導課は、7月24日から31日までの県庁本庁舎の点灯を通じ、「社会を明るくする運動」と第二次千葉県再犯防止推進計画を県民に周知する。
