1.新潟県内の専門学校生が、若者に向けたオーバードーズ防止啓発動画を共同制作した。
2.薬物乱用防止啓発用マンガコンクールの県選出作品を原作とし、若者自身の視点から悩みや葛藤を描く。
3.完成上映会は7月22日、新潟県庁で開かれ、制作した学生によるコメント発表も予定する。

新潟県と新潟県警察本部は2026年7月22日、専門学校生が制作した「若者による若者のためのオーバードーズ防止啓発動画」の完成上映会を、新潟県庁行政庁舎で開催する。医薬品の過剰摂取が若年層に広がる中、同世代の言葉と映像表現を通じて危険性や相談の必要性を伝える県内初の取組となる。
動画の原作には、新潟県と新潟県警察本部が実施してきた「薬物乱用防止啓発用マンガコンクール」の新潟県選出作品を採用した。日本アニメ・マンガ専門学校の学生と国際映像メディア専門学校の学生が共同制作し、若者が抱える悩みや葛藤に向き合いながら、「若者から若者へ」メッセージを届ける内容に仕上げた。行政が用意した啓発文を若者に見せるのではなく、若者自身が原作を映像化し、表現方法を組み立てた点に特徴がある。
オーバードーズは、かぜ薬や咳止め薬などを、定められた用法・用量を超えて大量に服用する行為を指す。新潟県が紹介する2022年の調査では、全国の精神科医療施設で薬物依存症の治療を受けた10代患者のうち、市販薬を主に使用していた人が65.2%を占めた。過剰摂取は肝障害などの重い健康被害を引き起こし、死亡に至る場合もある。複数の成分を含む市販薬では、中毒の原因を特定しにくく、治療が難しくなることもある。
若者がオーバードーズに至る背景には、家族や友人との関係、不安、孤立、ストレスなどが重なる場合がある。厚生労働省は、相談窓口の役割について、本人に服用をやめさせることだけではなく、話を聞いて助けにつなげることだと説明している。防止啓発でも、身体への危険を知らせるだけでなく、苦しさを抱えた人を責めず、相談先を示す構成が欠かせない。若者が制作に参加する今回の動画は、同世代が受け取りやすい表現と支援への導線をどう組み合わせるかを試すものとなる。
上映会は7月22日午後2時から2時30分まで、新潟市中央区新光町の新潟県庁行政庁舎5階508会議室で開く。趣旨説明、制作した学生のコメント発表、動画上映、記念撮影を予定している。県は関心のある人の来場を呼びかけているが、発表ページには定員や事前申込の記載はない。完成動画は県公式YouTubeにも掲載されており、新潟県感染症対策・薬務課が上映会後も若年層への啓発に活用する。

