徳島県、男性にとってのジェンダー平等講座 多賀太氏が講演

この記事のポイント

1.徳島県立男女共同参画総合支援センターは10月3日、男性とジェンダー平等をテーマとする講座を開く。
2.男性学・男性性研究を専門とする関西大学文学部教授の多賀太氏が、固定的な性別役割と男性の生き方を解説する。
3.参加無料で定員は先着40人。1歳から就学前までを対象とする無料託児も設ける。

男性にとってのジェンダー平等 ~誰もが暮らしやすい社会をめざして~

徳島県立男女共同参画総合支援センター「パーク テレコメディア」は2026年10月3日、フレアキャンパス講座「男性にとってのジェンダー平等~誰もが暮らしやすい社会をめざして~」を、徳島市のアスティとくしま2階学習室で開く。時間は午後1時30分から3時まで。県内外を問わず誰でも参加でき、定員は先着40人程度、受講料は無料となっている。

講師は、教育社会学、家族社会学、ジェンダー学を専門とする関西大学文学部教授の多賀太氏。多賀氏は「男性のジェンダー形成に関する研究」で博士号を取得し、1990年代から男性学の研究と市民活動に携わってきた。2016年には、男性の立場からジェンダーに基づく暴力の防止を進める一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパンを設立し、共同代表を務めている。

講座は、ジェンダー平等を女性の地位向上だけに限定せず、男性の幸福、健康、働き方、家族や地域との関わりにも結び付けて考える。多賀氏は過去の公開講座で、男性の生活が仕事と稼ぎ手の役割に、女性の生活が家庭責任に偏る構造を「ワーク・ライフ・アンバランス」と説明した。固定的な性別役割は、女性の就業や意思決定への参加を妨げるだけでなく、男性にも仕事上の成功や家計を支える責任を集中させ、生活の選択肢を狭める。今回の講座では、こうした男性側の制約を可視化し、男女の権利を奪い合う問題ではないことを整理する内容が想定される。

ジェンダー平等を男性の問題として扱うことは、育児や介護への参加、長時間労働、暴力防止、心身の健康など、家庭と職場の双方に関わる。男性が「弱音を見せない」「仕事を優先する」といった役割を当然視されれば、本人が助けを求めたり、家庭生活を選んだりする余地も小さくなる。多賀氏は男性学・男性性研究を通じ、「男らしさ」とケアの関係や、男性が抱く剥奪感の社会的背景を研究しており、講座では男性をジェンダー平等の対象であると同時に担い手として捉える。

申込みは電話、ファクシミリ、電子メールで受け付ける。1歳から就学前までの子どもを対象とする無料託児は定員5人で、利用希望者は講座の2週間前までに電話で申し込む。講座は県立総合大学校「まなびーあ徳島」男女共同参画学部の主催講座として実施する。パーク テレコメディアは10月3日の講座を通じ、男性の働き方や家庭での役割を個人の性格ではなく、社会の慣行と人権の問題として学ぶ機会を設ける。

出典

徳島県立男女共同参画総合支援センター「男性にとってのジェンダー平等~誰もが暮らしやすい社会をめざして~」
URL:https://www.pref.tokushima.lg.jp/flair/event/campus/7314133

参考 関西大学「多賀太教授」
URL:https://www.sensei-ch.rd.kansai-u.ac.jp/professors/1002/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

人権ニュース編集部をフォローする
教育ビジネス
シェアする
タイトルとURLをコピーしました