1.認定NPO法人ReBitが、キーン・ジャパン合同会社でLGBTQ/SOGI研修を実施した。
2.研修テーマは「SOGIインクルーシブな接客」で、店舗スタッフを含む社員が対象。
3.店舗での接客、職場内のアライ行動、SOGIハラスメント防止を結び付けた企業研修の事例となる。

認定NPO法人ReBitは2026年6月10日、キーン・ジャパン合同会社で5月21日にLGBTQ/SOGI研修を実施したと公表した。対象は店舗スタッフを含む社員で、テーマは「SOGIインクルーシブな接客」。性のあり方にかかわらず、来店者が安心して買い物できる店舗づくりを考える内容として行われた。
研修の前半では、SOGIに関する基礎知識や国内外の現状を扱った。SOGIは性的指向とジェンダーアイデンティティを指す言葉で、LGBTQの当事者だけに関わる概念ではない。講師のライフストーリーも共有され、社会や職場でLGBTQ当事者が経験してきた困難、うれしかった対応などを通じて、知識だけでなく日常の場面に即した理解を深める構成とした。
後半では、LGBTQの客が店舗で買い物をする際に経験し得る困りごとや、接客時の対応を具体例で確認した。接客の現場では、呼称、試着、贈答品の説明、家族関係を前提にした会話など、短いやり取りの中に無意識の決めつけが入り込むことがある。こうした場面を研修で扱うことは、単なる接遇改善ではなく、利用者の尊厳やプライバシーを損なわない店舗運営にもつながる。
企業研修として見ると、今回の事例は職場内のハラスメント対策とも接続する。厚生労働省のハラスメント対策情報では、性的指向・性自認に関する侮辱的な言動や、本人の了解を得ない暴露、いわゆるアウティングが、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントに当たり得ると説明している。ReBitも、企業向けに「SOGIハラスメント防止研修」や「LGBTQ相談窓口」を提供している。
研修では、LGBTQの理解者・応援者であるアライとして、店舗や職場でできる具体的な行動も話し合われた。参加者からは「6色のレインボーグッズを身につける」「無意識の偏見に自覚的になる」といったアクションが挙がった。キーン・ジャパン合同会社での研修は、企業のダイバーシティ施策を理念にとどめず、接客の言葉遣いや店頭でのふるまいに落とし込む取組として整理できる。
認定NPO法人ReBit「〖研修報告〗キーン・ジャパン合同会社さまにてLGBTQ/SOGI研修を実施しました」
URL:https://rebitlgbt.org/news/17191/
参考 厚生労働省「あかるい職場応援団」
URL:https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/jinji/

