兵庫県、多文化共生研修会を全4回 排外主義や外国ルーツの子どもを議論

この記事のポイント

1.兵庫県などが8月17日から22日まで、「多文化共生」を考える研修会を全4回開催する。
2.外国ルーツの子どもの教育支援、移民・外国人の社会統合、排外主義を国内外の事例から学ぶ。
3.第1回から第3回はオンライン、第4回は神戸市中央区で対面開催し、各回60人を募集する。

『多文化共生』を考える研修会2026

兵庫県と公益財団法人兵庫県国際交流協会などは、2026年8月17日から22日まで、「『多文化共生』を考える研修会2026」を全4回開催する。県内には約160か国、約15万5,000人の外国人県民が暮らしており、文化、言語、生活習慣の違いを認め合う地域づくりに向け、行政、教育、外国人支援、企業などの関係者が課題を学ぶ。

研修では、多様性への共感と排外主義を分ける要因、外国ルーツの子どもへの教育支援、デンマークの社会統合、日本で増加するネパール人の状況を取り上げる。最終回は対面形式とし、新聞記者が取材現場で見た排外主義や、映画を通じて異なる背景を持つ人を知ることの意味を扱う。文化紹介にとどまらず、外国人住民が学校や地域で直面する具体的な課題まで対象とする構成である。

外国ルーツの子どもが教育を受け、外国人住民が行政サービスや地域活動へ参加するためには、情報を理解できる言語で得られることに加え、出身国や民族を理由とする排除を受けない環境が欠かせない。研修には県・市町職員、ケースワーカー、教育委員会職員、教員、日本語教師、外国人支援NPO職員、企業関係者のほか、テーマに関心がある人も参加できる。異なる立場の実務者が、教育支援と社会統合、排外的言動への対応を同じ場で検討する機会となる。

開催概要

項目内容
名称「多文化共生」を考える研修会2026
開催日2026年8月17日(月)、19日(水)、21日(金)、22日(土)
時間各回午後1時~午後4時15分
開催方法第1回~第3回:オンライン(Zoom)/第4回:対面
第4回会場中央区文化センター(神戸市中央区東町115番地・10階)
定員各回60人
参加費無料
対象県・市町職員、ケースワーカー、教育委員会職員、教員、日本語教師・ボランティア、外国人支援NPO職員、企業関係者など。関心がある人は誰でも参加可能
申込方法兵庫県の発表ページに掲載された専用フォームから申し込む
申込期限2026年8月8日(土)
問い合わせNPO法人神戸定住外国人支援センター
電話078-612-2402
メールkensyu@social-b.net

各回のテーマ・講師

日時・形式テーマ講演・講師
第1回8月17日(月)午後1時~4時15分
オンライン
総論―多様性への共感と排外を分ける要因「多様性をおもしろがる人を増やす」
金井真紀氏(文筆家・イラストレーター)

「排外主義とは何か」
竹沢泰子氏(関西外国語大学教授、京都大学名誉教授)
第2回8月19日(水)午後1時~4時15分
オンライン
外国ルーツの子どもによりそう教育支援「全国在日外国人教育研究協議会のあゆみと取り組み」
米田浩之氏(全国在日外国人教育研究協議会事務局長)

「違いが力になる教室へ:トルシーダの活動から見える多文化多言語の子どもたち」
伊東浄江氏(NPO法人トルシーダ代表理事)
第3回8月21日(金)午後1時~4時15分
オンライン
急増する移民・外国人への社会統合の取り組み「多文化化するデンマークの社会統合」
坂口緑氏(明治学院大学教授)

「増加するネパール人の動向と今後」
オジャ・ラックスマン氏(沖縄ネパール友好協会代表・幹事長、株式会社グローバルネットワーク沖縄代表取締役)
第4回8月22日(土)午後1時~4時15分
対面
排外ではなく共感・共生へ「現場でみた排外主義」
矢追健介氏(毎日新聞記者)

「映画を通じて知ることから始まる共感」
藤元明緒氏(映画監督)

主催:公益財団法人兵庫県国際交流協会、NPO法人神戸定住外国人支援センター、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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