1.秋田県は7月26日、大仙市を主会場に「LGBTQ理解促進セミナー」を開く。
2.かずにゃん氏の講演に加え、企業のDEI担当者と地域の支援団体による三者対談を行う。
3.大館市と五城目町にもサテライト会場を設置し、県北、県央、県南の3地域で参加できる。

秋田県は2026年7月26日、性の多様性を学ぶ「LGBTQ理解促進セミナー」を大仙市の大曲エンパイヤホテルで開く。時間は午後1時30分から3時40分まで。大館市の秋田県北部男女共同参画センターと、五城目町の五城目朝市ふれあい館にもサテライト会場を設け、主会場の講演と対談をライブ配信する。参加は無料で事前申込みが必要となり、締切は7月24日。県は、性の多様性に関する基礎知識を学び、異なる価値観を持つ人が暮らしやすい地域のあり方を考える場とする。
午後1時35分からは、株式会社akaulu代表取締役のかずにゃん氏(永山和宏氏)が「私が私をあきらめなかった先に~個性を力に変えて、自分らしく生きるということ~」と題して講演する。かずにゃん氏は、地域おこし協力隊として東成瀬村の温泉水を使った保湿液を開発し、任期終了後も県内に定住してスキンケアブランドを運営している。チラシは、LGBTQ当事者としての経験をもとに、多様性や自分らしく生きることについて発信している人物として紹介している。
午後2時40分からの三者対談「自分らしく生きるとは」には、かずにゃん氏に加え、損害保険ジャパン株式会社カルチャー変革推進部DEI推進グループの今将人氏、性と人権ネットワークESTO理事の安保奈都子氏が参加する。会場では、損害保険ジャパン、ESTO、秋田プライドマーチ、マリフォー(Marriage For All Japan)の活動も展示する。個人の経験、企業内のDEI施策、地域の当事者支援を同じ場で扱い、生活、職場、制度という異なる領域を結び付ける構成となっている。
事業は法務省の人権啓発活動地方委託事業であり、秋田県と損害保険ジャパンの包括連携協定にも基づく。主催は秋田県南部男女共同参画センター、共催は大仙市で、大曲人権擁護委員協議会などが協力する。秋田県は「秋田県多様性に満ちた社会づくり基本条例」の下で差別の解消を掲げ、2022年4月には「あきたパートナーシップ宣誓証明制度」を開始した。同制度は、性的少数者のカップルの関係を県が証明し、公営住宅や一部の公立病院などで利用できる仕組みである。
LGBTQに関する啓発では、用語を知るだけでなく、本人の同意なく性的指向や性自認を他者に伝えるアウティング、学校や職場での差別的取扱い、家族として扱われにくい場面を具体的に理解する必要がある。県北、県央、県南の3会場を設ける今回の方式は、移動距離による参加の差を小さくする工夫でもある。秋田県男女共同参画推進課と県内3男女共同参画センターには、7月26日の参加状況や寄せられた質問を、LGBTQ理解促進リーフレットとパートナーシップ宣誓証明制度の周知内容へ反映させる対応が必要となる。
秋田県「令和8年度『LGBTQ理解促進セミナー』を開催します」
URL:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/97950

