1.フリー・ザ・チルドレン・ジャパンが、家庭で使い切れない食品を地域のフードバンクへ届ける全国キャンペーンを実施する。
2.実施期間は9月1日から10月31日までで、学校、家庭、職場、商店街などから参加できる。
3.食品ロスの学習と寄付活動を組み合わせ、子どもや若者が地域の食料問題に関わる機会を設ける。

認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は2026年9月1日から10月31日まで、「ハロウィン・フードドライブキャンペーン2026」を実施する。「Trash? or Treat?(ゴミ?それともごちそう?)」を合言葉に、家庭で使い切れない食品を学校、職場、家庭、商店街などで集め、参加者が暮らす地域のフードバンクへ届ける。参加希望者は事前に申込フォームへ活動場所などを登録し、実施後に食品の重量と写真を報告する。報告期限は11月13日で、参加者には活動証明書を発行する。
キャンペーンでは、FTCJが作成した無料教材「SCARE HUNGER ACTION KIT」を利用できる。教材は、食品ロスや食料問題を調べ、フードドライブを計画・実行し、活動を振り返る構成で、2021年1月に初版、2022年2月に改訂版を発行した。2023年には公益財団法人消費者教育支援センターの「消費者教育教材資料表彰」で優秀賞を受賞している。単に食品を集めるのではなく、問題を学び、行動し、結果を確かめる過程を一つの消費者教育として組み立てた点が特徴となる。
FTCJは2020年から、ハロウィンとフードドライブを組み合わせた活動を続けてきた。2024年のキャンペーンには137人が参加し、92.041キログラムの食品を回収した。小学校や高校での校内活動、仮装パレード、JR東小金井駅での回収などが行われ、西国分寺駅では同年11月から毎週木曜日の定期開催につながった。学校で実施した参加者からは、校内放送やポスターを使い、3日間で約15キログラムを集めたとの報告も寄せられている。
消費者庁が2026年6月30日に公表した推計によると、日本の2024年度の食品ロス量は461万トンだった。内訳は食品関連事業者から出る事業系が237万トン、家庭系が224万トンで、家庭に残る未利用食品も食品ロスの大きな部分を占める。食品ロス削減推進法は10月を「食品ロス削減月間」、10月30日を「食品ロス削減の日」と定めており、今回のキャンペーンはこの期間に合わせて実施される。
フードドライブには、廃棄される食品を減らす面と、食料を必要とする人へ地域内で再配分する面がある。ただし、食品寄付は生活困窮者への所得保障や公的支援を代替する制度ではない。受け取る人の安全と尊厳を守るには、賞味期限、保存状態、アレルギー表示、受渡しの記録などを適切に管理する必要がある。国も2024年12月、食品寄付の信頼性を高めるための「食品寄附ガイドライン」を策定した。参加者が寄付先となる地域のフードバンクに事前確認する仕組みは、食品を集める活動と安全な提供を接続する手順となる。
ハロウィン・フードドライブキャンペーン2026は、集めた食品の総重量をFTCJが集計し、活動報告として公表する。学校や家庭で参加する子どもや若者にとって、食品ロスと食料へのアクセスを地域の具体的な課題として捉え、地元のフードバンクへ食品を届けるところまで実行する2か月間となる。
認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン、消費者庁、農林水産省
URL:https://ftcj.org/news/51940/
URL:https://ftcj.org/news/42816/
URL:https://ftcj.org/news/35347/
URL:https://www.caa.go.jp/notice/entry/046549/
URL:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/foodbank.html

