1.東京都人権プラザが8月6日、セサミストリートのキャラクターデザイナーを招いた子供人権教室を開く。
2.子どもが自分にとって大切な権利や思いをキャラクターとして表現し、作品に込めたメッセージを発表する。
3.講師は、自閉症のキャラクター「ジュリア」など、多様性を伝えるキャラクターの制作に携わってきたルイ・ヘンリー・ミッチェルさんが務める。

東京都人権プラザは2026年8月6日午前10時から、令和8年度第1回子供人権教室「セサミストリートの先生とつくろう!みんなの“大事”を守る、世界にひとつのキャラクター」を港区芝の同プラザで開く。対象は小学生以上で、定員は保護者同伴を含む20組。参加費は無料で、8月1日午後5時までウェブフォームで申し込みを受け付け、応募多数の場合は抽選とする。手話通訳や点字通訳などの情報保障は、個別の問い合わせに対応する。
教室は、展示見学、キャラクターデザイン、作品発表の三つで構成する。参加者は特別展示「セサミストリートの仲間たちと学ぼう!子どもの権利」で、子どもの権利条約やセサミストリートの活動を学んだ後、自分の心にある「大事なもの」や「守りたい権利」をキャラクターとして描く。完成後は、作品とそこに込めたメッセージを参加者同士で発表する。知識を説明するだけでなく、子ども自身の感情や意見を創作によって外へ表す体験型の人権学習となる。
講師を務めるのは、米国の非営利団体セサミワークショップでクリエイティブディレクター兼キャラクターデザイナーを務めるLouis Henry Mitchell(ルイ・ヘンリー・ミッチェル)さん。1992年から制作現場に加わり、マペットの写真ディレクション、パッケージやフィギュアのデザイン、絵コンテなどを担当してきた。南アフリカ出身でHIV陽性の「カミ」の共同デザイン、自閉症の特性を持つ「ジュリア」のデザインにも携わった。ジュリアは、好奇心があり、友人と遊ぶことや絵を描くことが好きな4歳の子どもとして描かれており、障害だけで人物像を説明しない構成が採られている。
子どもの権利条約第13条は、子どもが口頭、文章、印刷物、芸術など、自ら選ぶ方法で情報や考えを伝える自由を定めている。第12条が、自分に関係する事柄について意見を表明し、その意見を年齢や成熟度に応じて考慮される権利を定めているのに対し、第13条は表現手段そのものを広く保障する規定である。今回のキャラクター制作は、子どもが教えられた権利を記憶するだけでなく、自分の言葉や絵へ置き換えることで、意見表明と芸術表現の双方を体験する内容といえる。
東京都人権プラザの子供人権教室は、アイヌ文化、フェアトレード、補助犬、性の多様性、セルフディフェンス、ルッキズムなど、毎年度異なる題材を扱ってきた。2024年度にもセサミストリートを用いて子どもの権利と多様性を学ぶ教室を開いており、今回は展示を見る段階から、子どもが自らキャラクターをつくり、メッセージを他者へ伝える段階へ内容を進める。東京都人権啓発センターが8月6日の作品発表で、参加した子どもの「大事」をどのように受け止め、互いの違いを尊重する対話へ結び付けるかが、この教室の中心となる。
