第30回アイヌ語弁論大会、出場者募集 12月5日に苫小牧で開催

この記事のポイント

1.公益財団法人アイヌ民族文化財団が、第30回アイヌ語弁論大会「イタカンロー」の出場者を募集する。
2.大会は2026年12月5日、北海道苫小牧市の苫小牧市民文化ホールで開催される。
3.申込期間は2026年7月1日から8月31日までで、子ども・大人・口演の各部門を合わせて50名程度を募集する。

アイヌの人々に対する偏見や差別をなくそう

公益財団法人アイヌ民族文化財団は、第30回アイヌ語弁論大会「イタカンロー」の出場者募集を案内している。大会は2026年12月5日、北海道苫小牧市旭町3丁目3番3号の苫小牧市民文化ホールで開かれる。申込期間は7月1日から8月31日までで、期間内必着とされている。

イタカンローは、アイヌ語の日頃の学習成果を発表する場として、1997年度から開催されてきた。第30回大会は昨年度に続き、アイヌ文化フェスティバルと合同で行う。財団は、アイヌ語を直接聞き、学習者が発表する機会として大会を位置づけ、募集要項を確認したうえで申し込むよう呼びかけている。

募集人数は、子どもの部、大人の部、口演の部を合わせて50名程度。出場資格は、アイヌ語を学習している人で、資格を満たしていれば参加できる。発表は1人につき8分以内。発表内容は、子どもの部が自由、大人の部は口承文芸部門と弁論部門、口演の部は自由表現部門とされる。口演の部は、映像や楽器などを使う発表も可能だが、子どもの部は対象外となる。

審査は、アイヌ語の研究者や指導者で構成される審査委員会が行う。審査項目には、発音、習得度、発表時間、口承文芸部門の表現力、弁論部門の文章作成、弁論部門の内容が挙げられている。表彰は、最優秀賞が図書カード3万円分、優秀賞が図書カード1万円分、参加賞が図書カード3,000円分。口承文芸部門の最優秀賞受賞者は、合同開催されるアイヌ文化フェスティバル口承文芸公演にも出演する。

アイヌ語の弁論大会は、語学イベントにとどまらない。アイヌ施策推進法は、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りが尊重される社会の実現を目的に掲げる。言語は、文化、歴史、口承文芸、地域の記憶を伝える基盤であり、学習成果を公開の場で発表する機会は、文化的権利の保障とも関わる。

応募先は、札幌市中央区北1条西7丁目プレスト1・7の公益財団法人アイヌ民族文化財団「イタカンロー」係。申込書と同意書は申込期間の開始後に財団ホームページへ掲載される。財団は、アイヌ語による発表原稿を日本語訳付きで添付し、メール、郵送、持参のいずれかで提出するよう案内している。

出典

公益財団法人アイヌ民族文化財団「第30回アイヌ語弁論大会イタカンロー出場者募集について」
URL:https://www.ff-ainu.or.jp/web/application/details/30.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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