ファミマなど4社、ALLY社員交流会を開催

この記事のポイント

1.ファミリーマートなど4社は5月26日、LGBTQ理解を広げる「We are “Rainbow” ミートアップ交流会」を開いた。
2.参加したのは、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、キリンビール、ブルックリンブルワリー・ジャパン、ファミリーマートのALLY社員計42人。
3.企業のLGBTQ施策を、商品展開だけでなく、社員の対話や職場の行動につなげる取組として読める。

We are “Rainbow” ミートアップ交流会

株式会社ファミリーマートは6月3日、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社、キリンビール株式会社、ブルックリンブルワリー・ジャパン株式会社と共同で、LGBTQへの理解と支援を広げる「We are “Rainbow” ミートアップ交流会」を5月26日に開いたと発表した。会場は東京都港区のファミリーマート本社。4社のALLY社員計42人が参加した。ALLYは、LGBTQ当事者であるかどうかにかかわらず、性的マイノリティを理解し、支援する人を指す。

交流会は、ファミリーマートが企画する「We are “Rainbow”」キャンペーンの一環として実施された。キャンペーン協力企業として、株式会社チェリオジャパンとクリート株式会社も参加している。ファミリーマートは、2026年9月に創立45周年を迎えることに合わせ、「いちばんチャレンジ」を掲げており、今回の取組を「いちばんステキが見つかる」を目指す活動の一つとしている。

第1部では、トランスジェンダーの葛藤と家族の関係を描いたショートムービー「息子と呼ぶ日まで」を上映した。上映後のトークセッションには、監督の黒川鮎美氏と主演の合田貴将氏が登壇し、作品制作の背景や、当事者が直面する困難について語った。企業内研修では、法律や社内制度の説明に偏りやすいが、映像作品を使うことで、呼称、家族関係、職場での会話など、日常の場面にある偏見や戸惑いを参加者が具体的に考える構成となった。

第2部では、参加者が6色の付箋に映画の感想や「今日からできるアクション」を記入し、「Rainbow Wall」を作成した。ワークショップの途中には、認定NPO法人ReBitの代表理事・薬師実芳氏も来場した。ReBitは、LGBTQを含むすべての人が学び、働き、暮らせる社会を目指す団体として活動しており、企業社員の学習と当事者支援団体の知見を接続する形になっている。

LGBTQをめぐる企業の取組は、レインボーデザインの商品販売やプライド月間の発信だけでは評価しにくい。人権の面で問われるのは、職場で差別的言動を放置しないこと、相談しやすい環境を整えること、当事者を孤立させない同僚の行動を増やすことである。今回の交流会は、複数企業の社員がALLYとして集まり、商品やキャンペーンを入口にしながら、職場内の行動変容を促す場として設計されている。

同時に、企業連携型のLGBTQ施策には、広報企画にとどまらない継続性が問われる。限定商品やイベントは理解促進のきっかけになる一方、採用、福利厚生、ハラスメント防止、顧客対応に反映されなければ、当事者の働きやすさや利用しやすさには届きにくい。ファミリーマート、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、キリンビール、ブルックリンブルワリー・ジャパンの4社が、今回のALLY社員の対話を各社の現場でどのような行動に移すかが、今後の確認点となる。

出典

株式会社ファミリーマート
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002338.000046210.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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