
群馬県は、令和8年度の「群馬県多文化共創カンパニー認証制度」について、外国人材が活躍できる受入環境づくりに取り組む県内事業者の募集を開始した。募集期間は4月27日から6月26日まで。対象は、県内に本社または事業所があり、外国人材を雇用する企業、法人、団体、個人事業主で、申請内容の確認や審査委員会を経て、10月に認証事業者を発表する予定としている。
同制度は、群馬県の「多文化共生・共創推進条例」に掲げる多文化共生・共創社会の実現に向けた取組の一つである。県は、外国人材を単に人手不足を補う労働力としてではなく、企業の新たな価値創造に関わる人材として位置付け、優れた取組を行う事業者をロールモデルとして認証する。認証では、外国人材が新たな価値創造に貢献できる業務を担っているか、能力開発の機会が設けられているか、日本人とともに役職に就いて活躍しているか、その他の支援が行われているかなどを総合的に評価する。
外国人材の受入れをめぐっては、雇用契約、賃金、労働時間、安全衛生、在留資格、生活支援、言語面の配慮など、事業者が対応すべき実務課題が多い。人権の観点からは、国籍や言語、文化的背景の違いを理由に、職務上の成長機会や昇進、相談しやすさが制限されない環境を整えることが重要である。今回の認証制度は、外国人材を「受け入れる」段階から、能力を発揮し、組織の中で役割を担う段階へ進める取組として位置付けられる。
認証を受けた事業者については、外国人材が活躍する様子や事業者の支援状況等を紹介するウェブコンテンツを県が作成し、県公式YouTubeチャンネルやSNS等で国内外に発信する。また、認証書の授与や、広報等に使用できる認証マークの付与も行われる。企業にとっては、採用広報や企業イメージの向上にとどまらず、社内の人材育成、管理職の意識改革、相談体制の整備を進める契機となる。
一方で、多文化共生の取組は、認証取得だけで完結するものではない。外国人材が実際に意見を述べられる職場風土、困ったときに相談できる仕組み、生活面を含めた地域との接点づくりが伴ってこそ、制度の実効性は高まる。群馬県の認証制度は、外国人材の活躍を地域産業の成長と人権尊重の双方から支える枠組みであり、県内事業者には、自社の雇用管理や職場環境を点検する機会として活用することが求められる。
群馬県「群馬県多文化共創カンパニー認証制度~外国人材が活躍する事業者を募集中!~」
URL:https://www.pref.gunma.jp/site/gaikokujinzai/753583.html

