1.高知県は6月17日、令和8年度高知県外国人生活相談センター運営協議会を開く。
2.同センター「ココフォーレ」は、外国人や事業所等から生活に関わる相談を受け、専門家と連携して対応している。
3.多文化共生の施策は、外国人を「労働力」だけでなく、地域で暮らす生活者として支える制度設計が問われる。

高知県文化生活部国際交流課は2026年6月17日午後2時から3時30分まで、高知市本町の高知県人権啓発センター6階ホールで、令和8年度高知県外国人生活相談センター運営協議会を開く。知事、副知事の出席は予定されていない。会議では、高知県外国人生活相談センターの運営状況と、高知県の多文化共生の取り組みについて、情報共有と意見交換を行う。
高知県外国人生活相談センターは、愛称を「ココフォーレ」といい、令和元年5月に設置された。外国人が日本人と同様に安心して地域で生活できるよう、生活に関わる様々な相談を受けるほか、外国人と関わる事業所等からの相談にも対応している。相談内容によっては専門家と連携する仕組みを取っており、行政窓口だけでは処理しきれない生活上の課題を、関係機関につなぐ役割を担う。
運営協議会は、相談に円滑に対応するため、関係機関が連携した支援体制を構築する目的で設置された。構成は、国、県、市町村、団体等の24機関。外国人住民の相談は、在留資格、雇用、医療、子育て、教育、住宅、防災など複数分野にまたがりやすい。単独の窓口や担当課だけで完結しない問題が多いため、協議会での情報共有は、相談対応の質を左右する実務上の基盤となる。
人権上の論点は、外国人住民を一時的な滞在者や人手不足対策の担い手としてだけ扱わない点にある。言語、制度理解、地域情報へのアクセスに差がある場合、医療、労働、教育、行政手続などの場面で不利益が生じやすい。多文化共生は、文化交流にとどまらず、生活相談、法的支援、通訳・翻訳、自治体窓口との接続を含む権利保障の仕組みとして設計される必要がある。
高知県は2026年3月、「高知家・多文化共生推進プラン~ともいき社会を目指して~」を策定している。今回の運営協議会は、その施策を相談現場の運営状況と結び直す機会でもある。国際交流課多文化共生担当が示す議事は、ココフォーレの運営状況と高知県の多文化共生施策の2項目であり、24機関が相談支援の実情をどこまで共有できるかが、令和8年度の運営に反映される。

