
三重県教育委員会は5月12日、四日市市立内部中学校の男性教諭を免職の懲戒処分にした。県教委が5月13日に公表したもので、被処分者は48歳の教諭。処分理由は、2026年1月24日午後5時36分ごろ、鈴鹿市文化会館で10代女性に対してキスをするわいせつな行為をしたほか、2025年12月以降にも同人に対して同様の行為を複数回行ったというもの。3月31日、津地方検察庁から不同意わいせつの罪で起訴された。
根拠法令は、地方公務員法第29条第1項第1号および第3号。発覚の経緯について、県教委は、当該教諭が鈴鹿市文化会館を利用した際、わいせつな行為をしている様子が同施設の防犯カメラ映像に残っており、確認した職員が鈴鹿警察署に通報したと説明している。同教諭は3月11日、不同意わいせつの疑いで逮捕された。
今回の事案は、教職員による性暴力・わいせつ行為を、学校内外の区別だけで捉えない必要性を示している。教育公務員は、児童生徒の成長を支える立場にあり、未成年者を含む相手に対する性的な加害行為は、被害者の尊厳と安全を損なうだけでなく、学校教育への信頼を傷つける。刑事手続上の判断とは別に、教育委員会が懲戒処分として免職を選択した点は、職務上の信用失墜行為としての重さを示すものといえる。
県教委は今後の対応として、県教育委員会、市町教育委員会、学校が一丸となって不祥事根絶に取り組む中で、児童生徒の健全な育成を指導する責任を担う教員による行為を「教育公務員としてあるまじき行為」とし、重く受け止めているとした。2023年7月の児童生徒性暴力等に係る刑法等の一部改正を受け、三重県では懲戒処分の指針改正に加え、各市町教育委員会と県立学校に研修動画を作成・配信してきたという。
県教委は、どのような行為や発言が児童生徒性暴力等に当たるのか、それらが児童生徒にどのような影響を与えるのかについて、教職員の理解を深める取組を進めていると説明している。今後は市町教育委員会と連携し、リーフレット「信頼される教職員であり続けるために~不祥事の根絶に向けて~」を活用した各学校での研修会、定期面談等での教職員の問題把握を行い、信頼回復と再発防止に取り組むとしている。

