愛知県、女性活躍へ職場環境セミナー

この記事のポイント

1.愛知県が「女性活躍のための環境支援セミナー」の参加者を募集している。
2.対象は県内企業等で働く管理職、人事担当者、一般社員等で、2026年10月23日から11月18日まで全4回開く。
3.怒りのコントロール、介護・育児、女性活躍の現状、男性育休を扱い、職場の性別役割分担意識や両立支援を考える内容となる。

愛知県のロゴ

愛知県は2026年7月1日、県内企業等で働く管理職、人事担当者、一般社員等を対象にした「女性活躍のための環境支援セミナー」の参加者募集を始めた。セミナーは「あいち女性の活躍促進プロジェクト」の一環として実施され、2026年10月23日から11月18日まで全4回で開かれる。定員は各回30人で、参加費は無料。対面開催は愛知県女性総合センター(ウィルあいち)、オンライン開催はZoomを利用する。

県が示した開催趣旨は、女性が活躍しやすい職場環境の整備と、職場や家庭内における性別役割分担意識の解消にある。第1回は10月23日、ヒューマングロース株式会社代表取締役の寺田陽子さんが「怒りのコントロールと効果的な伝え方」をテーマに、相手に合わせたコミュニケーションを扱う。第2回は11月6日、アイ・スマイル社会保険労務士法人代表の吉岡規子さんが、職場における介護と育児への向き合い方を取り上げる。

第3回は11月11日、愛知淑徳大学非常勤講師の中島美幸さんが、女性活躍を巡る現状と、自分らしく働くために必要なサポートをテーマに講義する。第4回は11月18日、リルハ代表の白川ユウさんが、男性育休が職場にもたらす変化と環境改善を扱う。4回のテーマは、女性社員本人への能力開発に限らず、管理職の対応、両立支援、男性の育児参加、職場内コミュニケーションを含めた構成になっている。

人権上の論点は、女性活躍を「女性だけの努力」に回収しない点にある。昇進、継続就業、育児・介護との両立は、個人の意欲だけで決まるものではない。業務配分、評価制度、管理職の声かけ、休業取得への職場の反応、長時間労働を前提にした働き方が、参加機会に影響する。性別役割分担意識が残る職場では、女性には家庭責任を、男性には長時間労働を当然視する判断が生じやすく、結果として男女双方の選択肢を狭める。

実務面では、男性育休や介護離職防止を女性活躍施策と切り離さない設計が必要になる。男性が育児休業を取りにくい職場では、育児の主たる担い手を女性に固定しやすい。介護への備えが不十分な職場では、年齢や役職にかかわらず離職リスクが生じる。今回のセミナーが「大切な社員を失わない」と掲げて介護と育児を扱うのは、両立支援を福利厚生ではなく、人材確保と職場運営の課題として捉える構成といえる。

申込期限は2026年10月9日必着で、定員に満たない場合は定員に達するまで受け付ける。主催は、愛知県、公益財団法人あいち男女共同参画財団、愛知県経営者協会で構成する「あいち女性の活躍促進事業実行委員会」。事務局は公益財団法人あいち男女共同参画財団企画協働課が担い、愛知県県民文化局男女共同参画推進課男女共同参画グループも問い合わせ先として案内されている。

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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