第73回四国地区人権教育研究大会、高松で開催へ

この記事のポイント

1.香川県教育委員会は、第73回四国地区人権教育研究大会を2026年7月2日・3日に高松市内で開催する。
2.参加者は教職員、保護者、教育行政関係者、社会教育関係者、市町村住民など約2,800名を見込む。
3.全体会では、歌手でハンセン病療養所の音楽文化を研究する沢知恵さんが講演する。

香川県

香川県教育委員会は2026年6月30日、「第73回四国地区人権教育研究大会」の開催案内を公表した。大会は7月2日と3日の2日間、高松市内で開かれる。主催は四国地区人権教育研究協議会、香川県教育委員会、香川県人権・同和教育研究協議会、四国地区大学人権教育研究協議会。参加者は、保育所、幼稚園、こども園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学等の教職員、保護者、教育行政関係者、行政関係者、社会教育関係者、各種団体、市町村住民等で、約2,800名を見込む。参加資料代は1人2,000円。

大会の目的は、同和教育の成果と手法を大切にしながら、人間の尊厳と人権の確立をめざした研究と実践の交流を通じ、これからの人権教育の在り方と、さまざまな人権問題を解決する実践の道筋を明らかにすることに置かれている。7月2日はレクザムホール大ホール(高松市玉藻町9番10号)で、午後1時から午後4時まで開会行事、全体会、企画行事を実施する。

企画行事では、歌手でハンセン病療養所の音楽文化を研究する沢知恵さんが、「かかわらなければ ~ハンセン病を生きた人のうた~」と題して講演する。案内資料によると、沢さんは1971年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科を卒業し、1991年にデビューした。瀬戸内のハンセン病療養所「大島青松園」との縁から、2001年以降、同園で無料コンサートを毎年継続している。ハンセン病をめぐる講演が全体会に置かれることで、差別や隔離の歴史を、教育実践の課題として受け止める構成になっている。

7月3日は午前9時30分から午後4時30分まで、分科会と閉会を行う。分科会は「人権確立をめざす教育の創造」「自主活動」「進路保障」「人権確立をめざす地域の教育力」「大学教育」の5領域で構成され、サンポート高松、香川県社会福祉総合センター、レクザムホール、高松市役所、香川県庁ホールなどを会場とする。学校教育に限らず、地域、進路、社会教育、大学教育を含めた構成である点に、四国地区大会としての広がりがある。

人権教育及び人権啓発の推進に関する法律は、人権教育を「人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動」と定義している。学校現場では、知識として差別問題を扱うだけでは足りない。教職員、保護者、行政関係者、地域の関係者が同じ場で実践を持ち寄ることは、授業、学級経営、進路保障、地域での学習活動を切り離さずに検討する機会になる。第73回大会は、香川県教育委員会事務局人権・同和教育課が取材連絡先となり、7月1日午後3時まで取材希望を受け付ける。

出典

香川県「『第73回四国地区人権教育研究大会』を開催します。」
URL:https://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkyoui/dowakyoiku/yonjinken2026.html

香川県教育委員会人権・同和教育課「『第73回四国地区人権教育研究大会』を開催します」(PDF)
URL:https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/62323/yonjinken.pdf

文部科学省「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」
URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/jinken/siryo/1318152.htm

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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