1.中央区立男女平等センター「ブーケ21」が、性的マイノリティの地元での生きづらさを考える男女共同参画講座を開く。
2.講座は2026年8月7日午後6時30分からオンラインで開催され、講師は福島大学の前川直哉准教授が務める。
3.家族、友人、学校、職場など身近な人間関係の中で、性的指向や性自認をめぐる困難をどう捉えるかがテーマとなる。

中央区立男女平等センター「ブーケ21」は2026年8月7日、男女共同参画講座「ずっと『ここ』で暮らしたい~性的マイノリティが抱える、地元での生きづらさ~」をオンラインで開く。時間は午後6時30分から8時30分まで。対象は「どなたでも」とされ、定員は30人程度、参加費は無料。申し込みは7月3日午前9時から電子申請で受け付ける。
講師は、福島大学教育推進機構高等教育企画室准教授の前川直哉さん。前川さんは、2024年のNHK連続テレビ小説「虎に翼」でジェンダー・セクシュアリティ考証を務めた。中央区は講座案内で、家族、友人、学校、職場といった関係の中で、性的少数者がオープンにするか、しないかを含め、地元で生活していくうえでどのような課題があるのかを考える内容だと説明している。
性的マイノリティをめぐる啓発では、制度や用語の説明だけでなく、生活圏の中で本人がどのような選択を迫られるかを扱う必要がある。地元で暮らし続ける場合、学校、職場、地域活動、家族関係が切り離されにくい。誰に話すか、話さないかという判断は、本人の自由であると同時に、周囲の理解不足や噂の広がり、職場・学校での扱われ方への不安と結びつくことがある。
人権上の論点は、性的指向や性自認に関する情報を、本人の同意なく周囲が扱わないことにある。本人が自分のことを話すかどうかは、尊厳やプライバシーに関わる問題であり、地域の人間関係が近いほど慎重な対応が必要になる。講座名が示す「ずっと『ここ』で暮らしたい」という言葉は、都市部であっても、生活の場における安心感がなければ、当事者が地域に参加しにくくなるという課題を含んでいる。
中央区では、総務部総務課男女共同参画係が問い合わせ先となり、男女平等センター「ブーケ21」を拠点に講座・イベントを実施している。今回の講座はZoomウェビナーで開かれるため、会場に足を運びにくい人も参加しやすい形式となる。中央区は、前川直哉さんの講義を通じて、性的マイノリティが地域で直面する生きづらさを、家族、学校、職場という具体的な関係から考える機会を設ける。

