長野県、6月23日に強度行動障がい支援報告会 塩尻市で開催

この記事のポイント

1.長野県は6月23日、塩尻市で「強度行動障がい児者集中的支援モデル事業」の実践報告会を開く。
2.講義では、国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の日詰正文氏、長野県広域的支援人材リーダーの野口直樹氏が登壇する。
3.強度行動障がいのある人が、地域で障がい特性に応じた支援や環境調整を受けられる体制づくりが主題となる。

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長野県は6月23日、塩尻市大門一番町の塩尻市市民交流センター「えんぱーく」で、「強度行動障がい児者集中的支援モデル事業」の実践報告会を開く。時間は午前10時から午後4時30分まで。会場は3階多目的ホールで、申込締切は6月12日としている。

長野県は令和7年度、一般社団法人長野県知的障がい福祉協会と連携協定を結び、強度行動障がいのある人を支援する事業所に、専門的な知見を持つ広域的支援人材を派遣する「強度行動障がい児者集中的支援モデル事業」を実施。今回の報告会は、その取組内容を共有し、地域で障がい特性に応じた支援や環境調整を受けられる体制構築を進めるために開く。

午前の講義では、国立重度知的障害者総合施設のぞみの園総務企画局研究・人材養成部長の日詰正文氏が「強度行動障がい児者集中的支援について」をテーマに話す。続いて、長野県広域的支援人材リーダーで社会福祉法人高水福祉会理事長の野口直樹氏が「集中的支援長野県モデルについて」説明する。

午後は実践報告会として、社会福祉法人親愛の里の親愛の里松川、社会福祉法人あゆみ会の南原苑が報告を行う。最後に、まとめと質疑応答の時間を設ける。報告会の構成は、制度説明だけでなく、実際の支援現場でどのようにアセスメントや環境調整を行ったのかを共有する内容となっている。

強度行動障がいは、本人の障がい特性と生活環境、支援体制の不一致が重なったとき、著しい自傷、他害、こだわり、物の破壊、睡眠や食事の乱れなどが表面化し、本人や家族、支援者の日常生活に大きな影響を及ぼす状態を指す。問題行動として本人を責めるのではなく、行動の背景を読み取り、刺激、見通し、コミュニケーション、生活リズム、人的関わりを調整する支援が必要になる。

人権上の論点は、支援困難を理由に、本人が地域生活や日中活動の場から排除されないようにする点にある。強度行動障がいのある人は、支援方法が合わない場合、施設や事業所での受入れが難しくなり、家族が孤立することもある。広域的支援人材が事業所に入り、本人の特性と環境の関係を整理することは、支援者の力量だけに問題を押し込めず、地域の支援体制そのものを組み直す作業でもある。

参加申込みは、長野県が示す申込フォームで受け付ける。駐車場は塩尻市市民交流センター駐車場または塩尻市営大門駐車場を利用する。障がい特性等により一定の配慮が必要な場合は、開催に係る問い合わせ先である一般社団法人長野県知的障がい福祉協会へ事前に連絡するよう案内している。長野県障がい者支援課は、実践報告会を通じて、強度行動障がい児者への集中的支援の取組を県内に共有する。

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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