愛知県、6月10・11日に社会参画お笑い授業

この記事のポイント

1.愛知県は6月10日と11日、県立高校2校で「社会参画お笑い出張授業」を開く。
2.授業は「子ども・若者ゼミナール」の会場校で実施され、若者の社会参画をお笑い芸人と学ぶ内容となる。
3.こども・若者の意見表明を政策や地域づくりにつなげるには、参加しやすい入口と、その後の意見反映の仕組みが必要になる。

授業風景

愛知県は6月10日、愛知県立豊橋東高等学校で、6月11日には愛知県立中村高等学校で、「社会参画お笑い出張授業」を開く。三河会場は10日午後3時から午後4時まで、尾張会場は11日午後3時20分から午後4時10分まで。参加者は各会場校の全校生徒で、一般の参加はできない。

授業は、愛知県が2025年度から2029年度までを計画期間として進める「愛知県こども計画 はぐみんプラン2029」に基づく取組である。県は同計画の基本施策の一つに「子ども・若者の社会参画・意見反映の機会の充実」を掲げており、今回の出張授業は、5月28日に発表した「子ども・若者ゼミナール」の会場校で実施される。

講師には、お笑い芸人やラジオパーソナリティが登壇する。三河会場では、ジグザグジギーと酒井直斗氏が担当する。尾張会場では、ジグザグジギーの池田勝氏、酒井直斗氏、パーマ大佐氏が講師となる。愛知県は、若者の社会参画について楽しく学べる授業を行うとしている。

この取組の意味は、行政の計画を高校生に説明することだけではない。社会参画や意見表明は、政治、行政、地域課題といった言葉だけで示されると、生徒にとって距離のあるテーマになりやすい。お笑いという表現手法を入口にすることで、発言すること、他者の考えを受け止めること、社会の課題を自分の言葉で考えることへの心理的な壁を下げる効果が見込まれる。

人権上の論点は、こども・若者を「保護される対象」としてだけ扱わず、地域や社会の意思形成に参加する主体として扱う点にある。こども基本法は、こどもの年齢や発達の程度に応じて、意見を表明する機会と多様な社会的活動に参画する機会を確保する考え方を示している。高校での授業は、その考え方を学校現場に落とし込む試みといえる。

ただし、出張授業だけで意見反映が完結するわけではない。愛知県の参考資料では、「子ども・若者ゼミナール」として、尾張会場を7月23日に中村高等学校で、三河会場を8月4日に豊橋東高等学校で開き、拠点校生徒と公募高校生30名程度が意見を交わす予定が示されている。授業で関心を持った生徒の声を、ゼミナールでの議論や県の施策検討にどのようにつなげるかが、愛知県県民文化局県民生活部社会活動推進課青少年グループの運用上の要点となる。

出典

愛知県「『社会参画お笑い出張授業』を開催します」
URL:https://www.pref.aichi.jp/press-release/r8owaraizyugyou.html

人権ニュース編集部

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