1.徳島県が9月11日、ディスレクシアと読書バリアフリーを扱う公立図書館等職員研修会を開催する。
2.文字の読み書きに困難を抱える状態を体験するワークショップと、合理的配慮や知る権利に関する講演を行う。
3.2026年3月に策定した「徳島県読書バリアフリー推進計画(第二期)」に基づき、身近な図書館の支援体制を整える。

徳島県教育委員会は2026年9月11日、徳島県立21世紀館で「令和8年度第1回公立図書館等職員研修会」を開催する。ディスレクシアの特性を体験的に理解し、活字による読書に困難がある人への合理的配慮や、図書館が担う情報提供について学ぶ。午前、午後とも会場参加とオンライン参加を選択できる。
午前10時から午後0時30分までの講演「ディスレクシアの理解」では、LD擬似体験とワークショップを実施する。午後1時30分から3時30分までは、「読書バリアフリーとディスレクシア~合理的配慮と知る権利~」をテーマに講演する。講師は、認定NPO法人エッジ会長で、日本発達障害ネットワーク(JDDnet)専門委員の藤堂栄子氏が務める。
ディスレクシアは、知的能力や学習意欲とは別に、文字を正確または流暢に読んだり、書いたりすることに困難が生じる学習障害の一つである。印刷された文字だけを前提に図書館資料や利用案内を提供すると、内容を理解する力があっても情報へ到達できない人が生じる。音声、文字の拡大、読み上げ、背景色や表示方法の変更など、複数の読書手段を用意することは、単なる利便性の向上ではなく、教育、文化、情報へのアクセスを保障する取組となる。
徳島県は2026年3月、読書バリアフリー法に基づく「徳島県読書バリアフリー推進計画(第二期)」を策定した。計画期間は2026年度から2030年度までの5年間。視覚障がいのほか、ディスレクシアを含む発達障がい、知的障がい、上肢障がいなどによって活字による読書や図書館利用が難しい人を対象としている。施策には、アクセシブルな書籍の充実、利用支援、図書館職員などの人材養成を掲げた。国も2025年3月に第二期の読書バリアフリー基本計画を策定しており、徳島県の計画はその内容を受けたものとなる。
徳島県はデイジー図書やマルチメディアデイジー図書、点字図書、大活字本、L.L.ブックなどをまとめた「バリアフリー図書セット」を、学校図書館、特別支援学校、市町村立図書館へ貸し出している。資料を備えるだけでは、利用者の困難に応じた媒体を案内できない場合がある。今回の研修は、図書館職員がディスレクシアの特性を知り、本人の希望を確認しながら読書方法を提案するための実務研修でもある。
研修会は徳島市八万町向寺山の徳島県立21世紀館1階イベントホールで、午前10時から午後3時30分まで開く。参加希望者は申込書に会場またはオンラインの別、午前・午後の参加希望などを記入し、8月28日までに徳島県立障がい者交流プラザ視聴覚障がい者支援センターへFAXまたはメールで送付する。徳島県教育委員会と同センターが、第二期計画の初年度に図書館の人的支援をどう広げるかを示す研修となる。

