東京都、フェムテック奨励金を20万円に 9月受付

この記事のポイント

1.東京都産業労働局は6月30日、「フェムテック導入による職場環境の整備等奨励金」の受付開始を案内した。
2.予定社数は30社で、事前エントリーは9月24日10時から10月2日17時まで受け付ける。
3.奨励金額は20万円。従業員への女性の健康課題に関する学習機会の提供が新たに要件に加わった。

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東京都産業労働局は2026年6月30日、「フェムテック導入による職場環境の整備等奨励金」の受付を9月24日から開始すると公表した。女性特有の健康課題に対応するフェムテック製品・サービスを新たに導入し、福利厚生制度の整備や拡充に取り組む都内企業等を支援する制度で、予定社数は30社。奨励金額は20万円とされた。

対象は、都内で事業を営む企業等で、都内に勤務する常時雇用の女性労働者を2人以上雇用していることなどが要件となる。事前エントリーの受付期間は、令和8(2026)年9月24日午前10時から10月2日午後5時まで。予定社数を上回る申込みがあった場合は抽選を行う。交付申請書類の提出期限は10月22日必着で、Jグランツまたは郵送で提出する。

奨励事業の実施期間は、令和8(2026)年11月25日から令和9(2027)年2月10日まで。東京都から交付決定通知を受けた後、この期間内に全ての取組を行う必要がある。交付決定前に先行して事業の一部を実施した場合は、奨励対象外となるため、申請企業には日程管理が必要になる。

奨励要件は5項目で構成される。従業員への女性の健康課題に関する学習機会の提供、社内意向調査の実施、女性特有の健康課題と仕事の両立を可能とする職場環境整備、相談窓口の設置、社内説明会の実施である。このうち学習機会の提供は今回新たに追加された要件で、東京都の特設ホームページ「働く女性のウェルネス向上委員会」に公開されているオンラインセミナーを従業員が視聴する形を想定している。

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、月経や更年期など女性特有の健康課題に、先進的な技術を用いた製品・サービスで対応するものをいう。今回の奨励金では、フェムテック製品・サービスの新規導入による福利厚生制度整備事業、または女性特有の健康課題への支援を目的とした新たな設備整備事業のいずれかに取り組む必要がある。

人権上の論点は、月経、更年期、不妊治療に伴う不調などを、個人の我慢や自己管理だけに閉じ込めず、職場環境の整備として扱う点にある。ただし、女性の健康課題を扱う制度は、従業員のプライバシー保護や、利用者が職場内で不利益を受けない運用と結び付けて設計しなければならない。相談窓口の設置や社内説明会が要件に含まれるのは、単に製品を導入するだけでは、働く人の安心や制度利用につながりにくいからである。

申請に関する問い合わせ先は、東京都労働相談情報センター青山事務所の「はたらく女性スクエア」。事業全般は、東京都産業労働局雇用就業部労働環境課が担当する。9月24日に始まる事前エントリーでは、都内企業等が女性の健康課題を福利厚生、職場設備、相談体制、社内学習の各面からどう制度化するかが問われる。

出典

東京都「フェムテック導入による職場環境の整備等奨励金の受付を開始します」
URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/06/2026063022

TOKYOはたらくネット「フェムテック導入による職場環境の整備等奨励金」
URL:https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/josei/katsuyaku/wellness/femtechshourei/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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