福井県、高齢者eスポーツに15万円補助

eスポーツ

福井県健康福祉部長寿福祉課は、県内の介護施設・事業所を対象に、「eスポーツを活用した地域の高齢者元気応援事業」を実施している。高齢者がeスポーツに触れる環境を整備する費用を補助し、施設内外での交流活動や継続的なプログラムづくりにつなげる事業である。

補助対象は、介護保険法に規定する県内の介護保険施設・事業所。1事業者当たり15万円を上限に、eスポーツに触れる環境を整備するための費用を補助する。令和6年度の募集では、モデル介護施設・事業所として5事業所程度を想定し、応募理由や計画内容を踏まえて選考するとしていた。

事業例には、施設内でのミニ大会の開催、利用者の家族や近隣の学生を招いたeスポーツ体験会などが挙げられている。福井県は、年齢や性別にかかわらず楽しめるeスポーツの特性を生かし、高齢者の活躍の場や多世代交流の機会を創出するとともに、認知症予防やフレイル予防の推進を図るとしている。

高齢者施策として見ると、この事業は単なるレクリエーション導入ではない。介護施設の利用者が、観る側・支援される側に固定されず、競技や交流に参加する場を持つことは、社会参加や自己決定の機会を広げる。デジタル機器に不慣れな高齢者にとっては、職員や家族、地域の若い世代と接点を持つ契機にもなる。

福井県では別に、福井県老人クラブ連合会に委託して「高齢者eスポーツ交流体験会」も開催しており、令和6年度は福井市、小浜市、大野市、鯖江市、坂井市、永平寺町、池田町の県内7か所で実施した。介護施設向けの補助事業と老人クラブでの体験会を組み合わせ、長寿福祉課が地域包括ケア施策の中で高齢者の外出、交流、健康づくりを後押しする形となっている。

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