1.三重県が、子ども食堂や学習支援教室の活動を体験するインターンシップの参加者を募集する。
2.桑名市から尾鷲市まで県内8団体が受け入れ、調理や準備、子どもとの交流に参加する。
3.居場所を増やす人材育成に加え、子ども本人が安心できる場をどうつくるかが実践上の課題となる。

三重県は2026年6月16日、子ども食堂や学習支援教室などの開設、継続的な運営に関わる人材を育成する「子どもの居場所づくりインターンシップ」の参加者募集を案内した。事業期間は2026年6月1日から2027年3月31日までで、最終申込期限は2027年2月28日。三重県社会福祉協議会が県から委託を受けて実施する。
受入団体は、NPO法人太陽の家が運営する「太陽の家桑名こども食堂」(桑名市)、NPO法人子ども食堂四つ葉SK(四日市市)、NPO法人Shiningの「鈴鹿子ども食堂りんごの家」(鈴鹿市)、けいわっこカレー食堂実行委員会(津市)のほか、「こじか教室」(松阪市)、NPO法人玉絆の「学習支援かな塾」(玉城町)、「なばりこども食堂」(名張市)、「尾鷲みんなの食堂」(尾鷲市)の計8団体。子ども食堂だけでなく、不登校の子どもや保護者に関わる活動、学習支援など、異なる形態の現場が含まれている。
参加者は、受入団体を訪問し、子どもや利用者との交流、調理、会場準備などを体験する。参加資格は問われず、現在の運営スタッフやボランティアに加え、子どもの居場所に関心がある人も対象となる。各団体の受け入れは1回につき最大2人で、先着順。参加希望日の2週間前までに申し込む。参加費は無料だが、交通費やボランティア保険料などは参加者の負担となる場合がある。終了後は報告書とアンケートを提出する。
国は2023年12月に「こどもの居場所づくりに関する指針」を閣議決定した。同指針は、運営者が場を用意しただけで、その場所が直ちに子どもの「居場所」になるわけではないと整理している。居場所かどうかを決めるのは子ども・若者本人であり、運営側には子どもの声を聴き、本人の受け止め方を確かめながら活動を組み立てる姿勢が必要になる。食事や学習の機会を提供することに加え、安全に過ごせること、参加を強制されないこと、自分の意見を表せることが、子どもの尊厳に関わる論点となる。
今回のインターンシップは、活動内容だけでなく、現場の雰囲気や子どもとの距離の取り方を実地で確認できる点に特徴がある。チラシに掲載された8団体以外についても、自宅や学校の近くで活動する団体との調整を三重県社会福祉協議会に相談できる。新たな居場所を開設する場合も、既存活動を支える場合も、参加者が体験後の報告を各地域でどう生かすかまでが、三重県の人材育成事業の成否を左右する。
三重県「令和8年度 三重県子どもの居場所づくりインターンシップ参加者を募集します」
URL:https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0323600466.htm
出典 こども家庭庁「こどもの居場所づくりに関する指針」
URL:https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/79abfc84-04d2-4f8a-b7de-2ac0c7b333ba/f141d7b1/20240306_councils_shingikai_kodomo_ibasho_79abfc84_01.pdf

