1.広島市精神保健福祉センターは6月28日、自死遺族向けの講演会・交流会を開く。
2.講演は「消えない心の痛みを抱えて生きるために」と題し、兵庫県こころのケアセンター上席研究主幹の瀬藤乃理子氏が登壇する。
3.対象は家族を自死で亡くした遺族で、匿名参加や講演会のみの参加も可能とされている。

広島市精神保健福祉センターは6月28日、広島市南区松原町の広島市総合福祉センター(BIG FRONTひろしま)5階大会議室で、「ご家族を自死で亡くされた方のための講演会・交流会」を開く。時間は午後1時30分から午後4時までで、受付は午後1時から。対象は、家族を自死で亡くした遺族とされている。
内容は講演と交流会の二部構成。講演は「消えない心の痛みを抱えて生きるために」と題し、兵庫県こころのケアセンター上席研究主幹の瀬藤乃理子氏が講師を務める。参加費は無料で、申込みは広島市精神保健福祉センター相談課への電話で受け付ける。当日参加も可能とされ、匿名での参加や、午後1時30分から午後2時45分までの講演会のみの参加もできる。
自死遺族支援では、悲嘆への対応だけでなく、周囲に話しにくい経験をどう受け止めるかが課題となる。家族を自死で亡くした人は、喪失感に加え、「なぜ防げなかったのか」という自責感や、地域・職場・学校での視線への不安を抱える場合がある。死因を話せない、相談先を知らない、同じ経験を持つ人と出会えないという状況は、遺族の孤立を深める要因になり得る。
今回の講演題目にある「消えない心の痛み」は、自死遺族の悲嘆が時間の経過だけで解消されるものではないことを示している。遺族が自分の経験を語るかどうかを自ら選べること、語らない自由も含めて尊重されることは、支援の前提となる。匿名参加を認めた点は、実名で参加することに心理的負担を感じる人への配慮といえる。
人権上の論点は、遺族の悲嘆を個人や家庭の問題として閉じ込めず、地域の精神保健福祉の課題として扱う点にある。自死遺族は、死別による喪失に加え、周囲の不用意な言葉、偏見、情報不足によって二次的な傷つきを受けることがある。安心して参加できる講演会や交流会は、相談機関につながる入口であり、同じ経験を持つ人が孤立を緩める場にもなる。
広島市のページには、関連情報として、自死遺族わかち合いの会「れんげ草のつどい・ひろしま」や精神保健福祉相談も掲載されている。広島市精神保健福祉センター相談課は、平日午前8時30分から午後5時まで、電話で申込みと問い合わせを受け付けている。

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