高槻市、6月13日に人権講座 「ひまわり教室」50年の歩み

この記事のポイント

1.高槻市立富田ふれあい文化センターは6月13日、人権講座「みんないっしょに生きようよ ひまわり教室の歩み五〇年」を開く。
2.講師は金沢市「ひまわり教室」元代表の徳田茂さんで、障害のあるこどもの声を尊重する保育実践を語る。
3.インクルーシブ保育・教育を、制度論だけでなく、地域での実践の蓄積から考える講座となる。

金沢市「ひまわり教室」元代表 徳田茂

高槻市立富田ふれあい文化センターは6月13日、同センターで人権講演会「みんないっしょに生きようよ ひまわり教室の歩み五〇年」を開く。時間は午後1時から午後3時まで。対象は高槻市に在住・在勤・在学する人で、定員は80人。申込順で受け付け、費用は無料。講師は、金沢市「ひまわり教室」元代表の徳田茂さんが務める。

講座では、障害のあるこどもの声を尊重し、人権を保障する保育を実践してきた経験をもとに、インクルーシブ保育・教育のこれまでとこれからを聞く。会場では手話通訳も用意される。主催は高槻市立富田ふれあい文化センター、企画・運営は一般社団法人高槻市人権まちづくり協会。申込みは6月4日から6月12日まで、簡易電子申込、電話、ファクス、または同センター窓口で受け付ける。

「ひまわり教室」の歩みを人権講座として扱う意義は、障害のあるこどもを支援の対象としてだけでなく、自ら声を持つ主体として捉える点にある。保育や教育の場では、安全確保や集団運営が優先される場面があるが、こどもの意思や表情、拒否、沈黙も含めて受け止める姿勢がなければ、参加の機会は形式的なものにとどまる。今回の講座は、そうした実践を50年の時間軸で振り返る内容となる。

インクルーシブ教育をめぐっては、障害のあるこどもと障害のないこどもが共に学ぶ仕組みだけでなく、一人ひとりに必要な合理的配慮や支援をどう整えるかが論点となってきた。文部科学省資料でも、障害者の権利に関する条約を踏まえ、合理的配慮と基礎的環境整備の普及・実践が課題として示されている。

人権上の論点は、「同じ場所にいること」と「共に育つこと」を混同しない点にある。障害のあるこどもが保育や教育の場に参加するには、本人の声を聞く大人の姿勢、必要な支援を組み込む環境、保護者や地域との関係づくりが必要になる。徳田茂さんが語る「ひまわり教室」の実践は、制度用語としてのインクルーシブ教育を、こどもの日々の生活に引き寄せて考える材料となる。

会場の富田ふれあい文化センターは、高槻市富田町4丁目15番28号。市は車での来場を控えるよう呼びかけている。問い合わせ先は、高槻市人権・男女共同参画課富田ふれあい文化センター、電話072-694-5451。6月13日の講座は、金沢市「ひまわり教室」の50年を通じ、障害のあるこどもの保育と教育を地域の人権課題として捉え直す機会となる。

出典

高槻市「人権講座『みんないっしょに生きようよ ひまわり教室の歩み五〇年』徳田茂さん」
URL: https://www.city.takatsuki.osaka.jp/event/172569.html

参考:文部科学省「インクルーシブ教育システム構築事業」
URL: https://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/06/16/1358945_02.pdf

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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