1.重監房資料館が、ハンセン病回復者の話を直接聞く「かたりべの会」2026年度前期の参加者を募集している。
2.6月13日、7月11日、8月29日に群馬県草津町の重監房資料館レクチャー室で開く。
3.高齢化で語り部活動が難しくなる中、証言を継承する人権教育の場となる。
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重監房資料館は6月13日、7月11日、8月29日、群馬県吾妻郡草津町の同館レクチャー室で「かたりべの会」2026年度前期を開く。参加費は無料。笹川保健財団が6月3日付で参加者募集を周知した。財団は国立ハンセン病資料館等の運営業務を厚生労働省から受託しており、今回の催しも厚生労働省受託事業として案内している。
「かたりべの会」は、ハンセン病回復者である入所者本人が来館者に体験を語る企画である。重監房資料館では2014年の開館以降、回復者の話を聴く「語り部の日」を設けていたが、語り部の高齢化などにより、ここ数年は中止していた。2025年度に新たな協力者を募り、「かたりべの会」と名称を変えて再開した。
開催時間は、6月13日と7月11日が午前10時30分から、8月29日は笹川保健財団の案内では午前10時からとされている。重監房資料館のイベントページでは8月29日も午前10時30分からと記載されており、参加希望者は申込時に同館の確認を受ける必要がある。語り部は6月13日が田中さん、7月11日が水落さん、8月29日が笠井さん。申し込みは専用フォームで受け付け、インターネット環境がない場合は、氏名、連絡先、参加日を記入したハガキまたはFAXでも申し込める。
重監房資料館がある国立療養所栗生楽泉園には、かつて「重監房」と呼ばれた懲罰用の建物があった。正式名称は「特別病室」だったが、実際には治療を行う病室ではなく、ハンセン病患者を重罰に処すための監房として使われた。資料館によると、重監房は1938年に建てられ、1947年までの約9年間に延べ93人が収監され、23人が亡くなったとされる。
ハンセン病問題の学習では、隔離政策、裁判、補償制度、名誉回復の経過が扱われることが多い。ただ、制度の説明だけでは、療養所で暮らした人々の日常、家族との断絶、偏見の中で失われた時間は伝わりにくい。回復者本人の語りは、行政文書や展示資料とは異なる形で、隔離政策が個人の生活と尊厳に及ぼした影響を示す。
今回の「かたりべの会」には、証言を聞く機会そのものが限られてきているという現実も重なる。重監房資料館の案内では、栗生楽泉園の入所者は2026年4月時点で23人、平均年齢は約90歳とされている。主催者は、語り部が高齢であるため、体調や悪天候により予告なく中止したり、途中で打ち切ったりする場合があると説明している。来館者には、重監房資料館の見学とあわせて、申込日、交通手段、昼食場所を事前に確認する対応が必要となる。
公益財団法人笹川保健財団
URL:https://www.shf.or.jp/information/28280

