世界の医療団、新宿で生活困窮者支援を開始 無料の健康相談に継続参加

国際協力NGO「世界の医療団」は、ホームレス状態や生活困窮状態にある人々への支援を東京都新宿区で始めたと発表した。国内ではこれまで東京・池袋で「ハウジングファースト東京プロジェクト」を実施してきたが、生活困窮者の増加と対処療法的支援の限界を踏まえ、今後は現場の無料医療相談に継続参加する方針へと軸足を移した。

新たな支援は、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいなど複数団体が連携する「新宿ごはんプラス」への参画という形で行う。毎週土曜日の午後、新宿都庁前で食料品の提供、無料の生活相談、無料の健康相談を実施し、世界の医療団に登録する医療従事者らがボランティアで相談対応に加わる。国民皆保険制度の下でも行政サービスから漏れてしまう人がいるとの認識が、今回の現場支援再開の背景にある。

同団体は、支援現場で把握した健康や生活上の課題をデータとして蓄積し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)実現に向けたアドボカシーにも生かすとしている。医療相談だけでなく、住まい、生活、福祉制度への接続を含む包括支援が必要だという問題意識を明確にしており、路上生活や生活困窮の当事者を医療から排除しない仕組みづくりが社会的にいっそう問われることになりそうだ。

出典

認定NPO法人 世界の医療団
URL:https://www.mdm.or.jp/news/30153/

ホームレスに対する偏見や差別をなくそう
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