1.京都府などは11月29日、京都テルサで「京都ヒューマンフェスタ2026」を開催する。
2.ダンサー・振付家のTAKAHIROさん、タレントの松田好花さん、YouTuberのかずえちゃんらが登壇する。
3.ボッチャや民族衣装の体験、障害当事者らによるダンス発表、人権相談などを通じて、こどもから大人まで人権を学べる催しとなる。

京都府、京都人権啓発推進会議、京都人権啓発活動ネットワーク協議会は2026年11月29日午前10時30分から午後4時まで、京都市南区の京都テルサで「京都ヒューマンフェスタ2026」を開催する。今回のテーマは「認め合う、つながり合う、支え合う~それぞれの彩りが、ともに輝くために~」。ダンサー・振付家のTAKAHIROさん、タレントの松田好花さん、YouTuberのかずえちゃんらによるトークショーのほか、音楽、映画、スポーツ体験、人権相談などを実施する。入場無料で、手話通訳と要約筆記を用意し、事前予約制の保育ルームも設ける。
TAKAHIROさんと松田好花さんが自分らしさを語る
午後3時からは、ダンサー・振付家のTAKAHIRO(上野隆博)さんが「自分をみつめて お互いをみつめて」をテーマにトークショーを行う。後半には京都府出身のタレント・松田好花さんも登壇する。
TAKAHIROさんは、米国での活動経験を持ち、マドンナのワールドツアーへの参加や、多くのアーティストの振付・ステージングを手がけてきた。2007年にはNewsweekの「世界が尊敬する日本人100」に選ばれている。
松田さんは、日向坂46の2期生として活動し、2026年の卒業後はタレント、俳優、ラジオパーソナリティとして活動している。
表現活動に携わる2人によるトークショーは、自分の個性を知ることと、他者の個性を尊重することについて考える機会となる。
人権尊重とは、自分と異なる考え方や経験を持つ人に、同じ価値観になることを求めるものではない。違いがあっても、人格の尊厳や権利が等しく保障されるという考え方を基本とする。
かずえちゃんがLGBTQ+への理解を伝える
午後1時25分からは、YouTuberのかずえちゃんが「みんなの笑顔のために」をテーマにトークショーを行う。
かずえちゃんは自身がゲイであることを公表し、2016年からLGBTQ+をテーマとする取材や動画配信を行ってきた。企業や自治体、教育機関などで講演や研修を実施し、2020年には京都市に本社を置く三洋化成工業に入社。社内外に向けたダイバーシティ研修も担当している。
LGBTQ+は、性的指向や性自認などの多様性に関係する言葉の総称として使われる。
性的指向は、どのような性別の人に恋愛感情や性的な関心を持つかということを指す。性自認は、自分の性別についての認識をいう。両者は異なる概念であり、当事者の経験する課題も同一ではない。
2023年6月には、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律が施行された。同法は、国や自治体などによる理解増進の取組を定めているが、差別行為に対して直接罰則を設ける法律ではない。
今回のトークショーでは、こうした制度の説明だけでは伝わりにくい日常生活や職場での経験にも触れながら、性の多様性について考えることができる。
ボッチャや民族衣装などの体験企画
会場2階の「ヒューマンフェスタパーク」では、さまざまな体験企画が行われる。
ボッチャや民族衣装の体験、人権擁護啓発ポスターコンクールの作品展示、輪投げやモルック、京都弁護士会による缶バッジづくりなどを予定している。
ボッチャは、目標球に向けてボールを投げたり転がしたりし、どれだけ近づけられるかを競うスポーツである。パラリンピックの正式競技であり、身体の状況に応じて補助具を利用するなど、多様な人が参加できる仕組みを持つ。
障害のある人たちによる文化活動として、「京都ダウン症ダンスサークル Happiness」と、京都府自閉症協会青年成人部ダンスサークル「Kirala」による発表も予定されている。
こうした活動は、障害のある人を支援の対象として知るだけでなく、舞台で表現する人、スポーツや文化活動を楽しむ人として接する機会にもなる。
障害者権利条約第30条は、障害のある人が文化的生活や余暇活動、スポーツなどに平等に参加する権利を定めている。今回の体験企画やステージ発表も、参加機会や文化活動へのアクセスを考える題材となる。
人権相談とこどもたちの作品発表
京都ヒューマンフェスタでは、全国中学生人権作文コンクール京都大会の優秀作品朗読発表や、人権擁護啓発ポスターコンクールの表彰式も行われる。
こどもたちが文章や絵を通じて考えた人権課題に触れられることは、参加者が自分の生活や学校での経験と結びつけて考えるきっかけとなる。
会場では、弁護士による人権問題法律相談と、人権擁護委員による人権特設相談も設けられる。
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受け、地域で人権相談や啓発活動などを行う民間の人々である。
人権に関する問題は、必ずしも本人が差別や権利侵害だと認識できるものばかりではない。困っていることが法律上どのように扱われるのか分からない場合でも、専門家に相談することで、問題を整理できる場合がある。
音楽や映画を通じて学ぶ人権
当日は、京都府の人権啓発イメージソング「世界がひとつの家族のように」を紹介するライブなども行われる。作詞家の鮎川めぐみさんや、音楽グループのミュージックアンサンブルVIVOが出演する予定である。
講義や制度説明に限らず、音楽、映画、ダンス、スポーツなどから人権を考えられることは、今回のフェスタの特徴となっている。
人権教育は、法律や国際条約の知識を学ぶことに加え、他者の経験を理解し、身近な生活でどのような問題が起き得るかを考えることにもつながる。
京都府は、さまざまな年齢や関心を持つ人が参加しやすいよう、複数のプログラムを用意している。
11月19日まで保育ルームの申込み
会場となる京都テルサは、京都市南区東九条下殿田町70にある。
入場は無料。手話通訳と要約筆記を用意するほか、保育ルームも設ける。保育ルームの利用には事前予約が必要で、申込期限は11月19日。来場者が多数の場合には入場制限が行われることがある。
京都府は11月29日、京都テルサを会場に、トークショー、文化活動、体験企画、人権相談を組み合わせた啓発事業を実施する。参加者は、自分の関心に合った催しを通じ、人権尊重や多様な人々の社会参加について学ぶことができる。
京都人権ナビ「京都ヒューマンフェスタ2026開催のお知らせ」
URL:https://kyoto-jinken.net/informations/informations-8086/

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