旭川市博物館、アイヌ文様刺しゅう講座 おとな10人を募集

この記事のポイント

1.旭川市博物館が8月14日と21日、全2回のアイヌ文様刺しゅう講座を開催する。
2.アイヌ文化伝承者の太田奈奈さんが作成した図案を使い、ランチョンマットを制作する。
3.伝承者から直接技法を学び、アイヌ文化を現在も受け継がれる文化として知る機会となる。

旭川市のはじめてのアイヌ文様刺しゅう講座

旭川市教育委員会社会教育部の旭川市博物館は2026年8月14日と21日、大人を対象とする「はじめてのアイヌ文様刺しゅう講座」を同館の郷土学習室で開く。両日とも午前10時から午後3時までで、2回を通じて講師作成の図案を使い、ランチョンマットにアイヌ文様を刺しゅうする。講師はアイヌ文化伝承者の太田奈奈さんが務める。

定員は10人、参加費は300円。裁縫道具、刺しゅう糸、昼食を持参する。申し込みは7月22日午前9時から28日午後5時まで、電話または専用フォームで受け付ける。先着順ではなく抽選で参加者を決め、当落は文書で知らせる。会場となる旭川市博物館は、神楽3条7丁目の大雪クリスタルホール内にあり、資料の保管・展示・調査研究とともに、アイヌ文化の普及啓発を業務に掲げている。

アイヌ民族は北海道を中心とする日本列島北部周辺の先住民族で、独自の言語や精神文化、古式舞踊、文様を用いた刺しゅうや木彫りなどの文化を発展させてきた。2019年5月24日に施行されたアイヌ施策推進法は、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活でき、その誇りが尊重される社会の実現を目的に掲げる。博物館で伝承者から技法を学ぶ機会は、工芸品を展示物として見るだけでなく、現在も受け継がれている文化として理解する入口となる。

人権上の論点は、アイヌ文様を出所のない装飾として扱わず、文化を担う人々と結び付けて学ぶことにある。体験講座は親しみやすい反面、制作だけで完結すれば、文様が形成されてきた地域性や伝承の背景が見えにくくなる。今回の講座では、太田奈奈さんが作成した図案を用い、本人が2日間にわたって指導する。旭川市博物館が担うアイヌ文化の普及啓発を、伝承者による手仕事を通じて具体化する講座となる。

出典

旭川市「はじめてのアイヌ文様刺しゅう講座」
URL:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/event/category-08/d084432.html

旭川市「博物館」
URL:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/dept/85000000/85450000/index.html

国土交通省北海道開発局「アイヌ施策」
URL:https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ud49g7000000ao02.html

民族共生象徴空間ウポポイ「アイヌ文化について」
URL:https://ainu-upopoy.jp/ainu-culture/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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