1.杉並区教育委員会が、区内在住・在学の小中学生らから「いじめ防止アイデア作品」を募集する。募集期間は7月20日から9月15日まで。
2.作文やポスターだけでなく、動画、音楽、立体作品、自作ゲームなど、応募者が考えを伝えやすい表現方法を選べる。
3.児童・生徒を啓発の受け手に限定せず、いじめ防止を考え、表現する主体として参加させる取組となる。

杉並区教育委員会は2026年7月13日、区内の児童・生徒を対象とする「いじめ防止アイデア作品」の募集要項を公表した。募集期間は7月20日から9月15日まで。区内在住または在学の小学校、中学校、特別支援学校の児童・生徒が応募でき、小学校低学年、小学校高学年、中学生の3部門で審査する。
募集するのは、児童・生徒がいじめについて感じたこと、考えたこと、周囲へ伝えたい思いを表現した未発表のオリジナル作品。作文や標語、ポスター、漫画に限らず、動画、音楽、工作・立体作品、Scratchなどを使った自作ゲームも対象となる。文章の文字数や動画・音楽の再生時間、立体作品の大きさには原則として制限を設けず、応募者が自分の考えを伝えやすい方法を選べる構成とした。
応募は1人1点で、郵送、持参またはオンラインフォームから受け付ける。生成AIで作成した内容をそのまま提出することは禁止するが、発想や参考として利用することは認める。作品には個人や学校を特定できる情報を含めず、著作権、肖像権、プライバシーを侵害しないことも条件とした。応募用紙では、入賞作品の公表について「作品・学校名・氏名を掲載」「作品のみ掲載」「掲載しない」の3つから選択できる。
各部門で最優秀賞1点、優秀賞2点程度を選び、最優秀賞には5,000円分、優秀賞には3,000円分の図書カードを贈る。入賞作品は杉並区役所での展示、区公式ホームページ、YouTube区公式チャンネル、庁舎内デジタルサイネージなどで、いじめ防止の啓発に使用する予定だ。
杉並区は2025年4月、「杉並区いじめの防止等に関する条例」を施行した。2026年4月改訂の「杉並区いじめ防止対策推進基本方針」は、児童・生徒がいじめを自分たちの問題として考え、話し合い、行動できるようにする方針を掲げる。国の基本方針も、児童・生徒が自らいじめについて考え、議論し、校内で呼びかける活動などへの主体的な参加を示している。今回の作品募集は、児童・生徒を啓発の受け手にとどめず、表現する側として参加させる取組に当たる。
いじめ防止を題材とする創作活動では、被害経験を公表させたり、特定の児童・生徒に経験の説明を迫ったりしない配慮が欠かせない。作品募集は、個別のいじめを発見し、被害者を保護し、相談や救済につなぐ仕組みの代替でもない。杉並区教育委員会が応募者の掲載意思とプライバシーを守りながら、寄せられた考えを区内学校の授業や話し合いにどう還元するかが、この募集を継続的ないじめ防止教育へつなぐ要点となる。
杉並区教育委員会「考えよう!伝えよう!いじめ防止アイデア作品大募集!」、杉並区いじめ防止対策推進基本方針、文部科学省「いじめの防止等のための基本的な方針」
URL:https://www.city.suginami.tokyo.jp/s108/news/27717.html
URL:https://www.city.suginami.tokyo.jp/s107/news/19652.html
URL:https://www.city.suginami.tokyo.jp/documents/7754/ijimetaisaku_kihonnhoushin0406.pdf
URL:https://www.mext.go.jp/content/20240329-mext_jidou02-000034502_006.pdf
