難民支援協会、6月20日に親子向け上映会

この記事のポイント

1.難民支援協会は6月20日、映画『LOST LAND/ロストランド』のトーク付特別上映会を開く。
2.登壇者は大野りりあな氏、春成・カディージャ氏、藤元明緒監督、石川えり代表理事。
3.ロヒンギャ難民の子どもを描く映画を通じ、難民問題を親子で考える企画である。

世界と難民のこと映画『LOST LAND/ロストランド』

認定NPO法人難民支援協会(JAR)は2026年6月20日、東京都新宿区新宿3丁目13-3のキノシネマ新宿THEATER1で、映画『LOST LAND/ロストランド』のトーク付特別上映会を開く。時間は午後0時30分から午後2時40分まで。6月20日の「世界難民の日」に合わせた企画で、親子や学生、教育・国際問題に関心のある保護者、一般観客を対象にしている。

上映後のトークには、10歳の俳優・絵本作家の大野りりあな氏、在日ロヒンギャ難民の春成・カディージャ氏、映画『LOST LAND/ロストランド』の藤元明緒監督、難民支援協会代表理事の石川えり氏が登壇する。前半では、主人公と同世代の大野氏が映画を観て感じた疑問や気づきを登壇者に投げかける。後半には、会場の子どもたちから質問を受けるQ&Aも予定されている。

『LOST LAND/ロストランド』は、ミャンマーからバングラデシュへ逃れたロヒンギャ難民の子どもたちを主人公にした作品である。バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで暮らす4歳のシャフィと9歳のソミーラの姉弟が、家族との再会を願い、仲間たちと国境を越える旅をたどる。難民支援協会は、映画を通じて、難民問題を遠い国の出来事としてではなく、日本で暮らす人々ともつながる出来事として考える機会にしたいとしている。

ロヒンギャの人々は、ミャンマー政府から国民として認められず、無国籍状態に置かれてきた。差別や暴力を受けて国外に逃れた人々は100万人以上にのぼるとされ、日本にも関東北部を中心に数百人が暮らすと紹介されている。難民問題は、紛争や迫害から逃れる人の保護だけでなく、国籍、教育、医療、就労、地域での生活参加にも関わる課題である。

人権上の論点は、難民の子どもを「かわいそうな存在」として消費せず、教育を受け、家族と暮らし、安全に移動し、尊厳をもって扱われる権利を持つ主体として受け止められるかにある。子ども向けの映画上映会では、難民という言葉を抽象的な国際問題にせず、同じ年頃の子どもの生活や選択として考える入口をつくることができる。会場に子どもからの質問を受ける時間を設ける点も、理解を一方向の説明にとどめない構成となっている。

定員は294席で、このうち車椅子席は2席。参加費は映画鑑賞通常料金とする。共催はキノフィルムズと認定NPO法人難民支援協会。難民支援協会は1999年設立で、日本に逃れてきた難民に対し、難民申請手続き、来日直後の生活、就労、地域との関係づくりを支援している。6月20日のキノシネマ新宿での上映会は、映画と対話を通じ、世界難民の日に親子で難民の現実を考える場となる。

出典

認定NPO法人難民支援協会「【ニュースリリース】親子で知ろう!世界と難民のこと映画『LOST LAND/ロストランド』トーク付特別上映会[世界難民の日]」
URL:https://www.refugee.or.jp/about/information/2026/06/post-20954/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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