1.認定NPO法人虹色ダイバーシティは、6月19日まで「niji VOICE 2026」を実施している。
2.調査は、LGBTQの仕事と暮らしの状況を明らかにする目的で、学術研究者と協力して行われる。
3.職場、健康、人間関係に関するデータの蓄積は、企業・行政の施策づくりにも関わる。

認定NPO法人虹色ダイバーシティは5月21日、学術研究者と協力し、「niji VOICE 2026 〜LGBTQの仕事と暮らしに関するアンケート調査〜」を始めた。回答期間は6月19日まで。調査は、性的マイノリティの仕事や暮らしの状況を明らかにするためのもので、心身の健康や周囲の人との関係についての質問も含む。
対象はLGBTQ当事者に限られない。学生は満18歳以上であれば回答でき、現在働いていない人、性的マイノリティの当事者以外の人も参加できる。虹色ダイバーシティは、回答に正解・不正解はなく、思ったまま答えてほしいとしている。調査結果は、個人が特定されない形で集計され、同法人のホームページなどで公開される予定である。
「niji VOICE」は、虹色ダイバーシティが2014年から継続しているオンライン任意調査である。同法人は、学術研究者と共同で、LGBTQの仕事と暮らしに関する声を累計2万名以上集めてきたと説明している。収集したデータは、東京大学社会科学研究所のデータアーカイブにも寄託され、学術目的の二次利用も可能にしている。
この調査が扱う「仕事と暮らし」は、単なる意識調査にとどまらない。職場でのカミングアウトのしやすさ、ハラスメントやアウティングへの不安、福利厚生制度の利用、医療や相談先へのアクセス、家族や友人との関係などは、性的マイノリティの生活基盤に直結する。厚生労働省の職場に関する資料でも、福利厚生制度を整えても、ハラスメントやアウティングがあれば制度利用が当事者の不利益や被害につながるおそれがあると整理されている。
人権上の論点は、見えにくい困難を、本人の体験に基づくデータとして可視化する点にある。性的指向や性自認は外見から分かるとは限らず、差別や不安を経験しても、職場や学校で声を上げにくい場合がある。匿名性を確保した調査は、個人の安全を守りながら、企業、自治体、研究者が施策を考えるための基礎資料になり得る。虹色ダイバーシティは6月19日まで、SurveyMonkeyのフォームで「niji VOICE 2026」への回答を受け付けている。
認定NPO法人虹色ダイバーシティ
URL:https://nijiirodiversity.jp/11946/
出典 虹色ダイバーシティ「調査研究・アドボカシー」
URL:https://nijiirodiversity.jp/research-adovocacy/
出典 厚生労働省「職場と性的指向・性自認をめぐる現状」
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000625158.pdf

