東京都、福祉の「グッとエピソード」募集

東京都グッとエピソード

東京都福祉局は2026年5月1日、福祉職との関わりの中で心に残った出来事を募る「気づけば誰かに支えられていた-福祉のグッとエピソード-」の募集を始めた。募集期間は6月1日17時まで。福祉サービスの利用者や家族など、福祉との関わりがある都内在住者を対象に、保育、介護、障害福祉など生活の中で経験したエピソードを受け付ける。

募集は「エピソード部門」と「ひとこと部門」の2部門で行う。エピソード部門は特設サイトのオンラインフォームから応募し、保育士、介護職員、障害福祉サービスの職員などとのふれあいを400字程度で投稿する。ひとこと部門は、キャンペーン公式Xアカウントをフォローし、「#福祉のグッとエピソード」を付けて投稿する形式とした。

エピソード部門では、一次選考と有識者等による二次選考を経て、5件程度を都民投票の対象に選ぶ。都民投票で大賞となり、動画制作に採用された1人にはカタログギフト2万円分を贈る。選ばれたエピソードは再現ドラマとして映像化され、11月下旬ごろに公開される予定。東京都は、福祉職の社会的価値を都民に伝え、若い世代を含む幅広い層に福祉の仕事を身近に感じてもらう狙いを示している。

人権との関係では、この取組は福祉職の魅力発信にとどまらない。保育、介護、障害福祉は、子ども、高齢者、障害のある人、家族介護者などの生活を支える基盤であり、尊厳ある生活、社会参加、必要な支援へのアクセスと結び付く。福祉の現場で起きた具体的な経験を集めることは、制度説明だけでは見えにくい支援の実態を可視化する作業でもある。

募集要項では、応募者自身が体験し、自身で書いたオリジナルのエピソードに限ること、選考後に特設サイト等で公開する可能性があること、動画制作に当たって人物設定や背景などを加工・編集する場合があることも示している。福祉の仕事をめぐる広報事業であると同時に、利用者や家族の経験を扱う企画であるため、東京都福祉局と事務局には、応募者の個人情報や当事者のプライバシーに配慮した運用が求められる。

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