
5月17日は、国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日、IDAHOBITである。1990年にWHOが同性愛を国際疾病分類から除外した日に由来する国際的な啓発日で、性的指向、性自認、性表現を理由とする暴力、差別、排除をなくすことを目的としている。
性的マイノリティをめぐる課題は、職場、学校、医療、住まい、行政手続、家族関係など多岐にわたる。日本でも、理解増進に関する法律や地方公共団体のパートナーシップ制度、企業のダイバーシティ施策が広がる一方、偏見、アウティング、ハラスメント、制度上の不利益はなお残っている。
人権の観点では、当事者に「説明」や「証明」を過度に求めないことが重要である。学校ではいじめやアウティング防止、企業では相談体制と福利厚生、行政では窓口対応や書類上の性別記載への配慮が求められる。5月17日は、多様な性を特別扱いする日ではなく、誰もが尊厳を持って生活できる条件を確認する日である。
