1.鳥取県立鳥取ハローワークは7月31日、「刑務所出所者等就労支援セミナー 中井政嗣講演会」を鳥取市で開く。
2.講師は千房株式会社代表取締役会長の中井政嗣氏。演題は「『受刑者の更生』できるやんか!!~人間って欠けているから伸びるんや~」。
3.刑務所出所者等の就労支援を、人手不足対策だけでなく、社会復帰と再犯防止に関わる人権課題として考える機会となる。

鳥取県立鳥取ハローワークは7月31日、鳥取市尚徳町のとりぎん文化会館小ホールで、令和8年度「刑務所出所者等就労支援セミナー 中井政嗣講演会」を開く。時間は午後2時から午後3時30分までで、開場は午後1時30分。参加は無料だが、事前申込が必要となる。鳥取県の報道提供資料では、商工労働部雇用人材局鳥取県立鳥取ハローワークが、更生保護の理念や刑務所出所者等の現状を理解してもらうためのセミナーとして案内している。
講師は、千房株式会社代表取締役会長の中井政嗣氏。演題は「『受刑者の更生』できるやんか!!~人間って欠けているから伸びるんや~」。プログラムでは、中井氏の講演に加え、鳥取県と鳥取刑務所の施策紹介も行う。申込は、とっとり電子申請サービスで受け付けており、受付期間は6月2日午前10時から7月24日午後11時59分までとされている。
鳥取県立ハローワークは、刑務所出所者等の就労支援を、県内事業者の社会貢献と人手・人材不足の解決につなげる取組として説明している。講演会の周知文では、刑務所出所者等が置かれている現状を、講演や県、鳥取刑務所の取組発表を通じて紹介するとしている。採用する側の企業にとっては、単なる雇用拡大ではなく、職場での受入体制、定着支援、周囲の理解をどう整えるかが問われる。
刑務所出所者等の社会復帰では、住居、家族関係、医療・福祉、生活費と並び、就労が大きな課題になる。仕事が得られなければ、地域で生活を立て直す基盤が弱くなり、孤立や再犯リスクにもつながりやすい。更生保護は、犯罪や非行をした人が社会の中で立ち直るための指導や支援を行い、再犯を防ぎ、社会復帰と自立を助ける活動である。就労支援は、この仕組みを地域の企業活動と接続する実務的な入口となる。
人権上の論点は、刑務所出所者等を「過去に犯罪をした人」として固定的に扱うのではなく、処分を終えた後に地域で生活し、働き、自立する機会をどう保障するかにある。もちろん、被害者への配慮や地域の安全を軽視することはできない。だからこそ、採用する企業、支援機関、刑事司法機関、行政が役割を分け、本人の責任と社会復帰の支援を同時に考える必要がある。
6月からは、懲役刑と禁錮刑を一本化した「拘禁刑」が施行され、受刑者の改善更生や社会復帰に向けた処遇のあり方も改めて問われている。鳥取県の今回のセミナーは、鳥取県立鳥取ハローワークと鳥取刑務所が、刑務所出所者等の就労支援を地域の事業者にどう伝えるかを示す場となる。問い合わせは、鳥取県立鳥取ハローワークが受け付ける。

