1.長野県とAC長野パルセイロなどは10月31日、長野Uスタジアムで人権スペシャルマッチを開催する。
2.小学生向けの人権サッカー教室、選手のメッセージ展示、人権擁護委員による啓発活動などを実施する。
3.スポーツ観戦を通じて、多様性や相互尊重について身近に考える機会を提供する。

AC長野パルセイロの公式戦で人権啓発
長野県人権啓発活動ネットワーク協議会とAC長野パルセイロは2026年10月31日、長野Uスタジアムで「支えあい、未来に向かってキックオフ!人権スペシャルマッチ」を開催する。午後4時開始予定のAC長野パルセイロ対レイラック滋賀FCの試合に合わせ、人権サッカー教室、啓発パネルの展示、選手によるメッセージ動画の上映などを行う。
会場では午後0時20分から小学生を対象とした人権講話とサッカー教室を実施する。午後1時からは人権啓発コーナーを設け、選手の人権メッセージパネルや啓発動画などを紹介する。
午後1時45分からはクラブのマスコットキャラクター「ライオー」と、人権イメージキャラクター「人KENまもる君」「人KENあゆみちゃん」が入場ゲートで観客を迎える。
選手によるメッセージ動画も上映
午後3時からのピッチ内セレモニーでは、ライオーへの一日人権擁護委員の委嘱や、人権擁護委員らによるPR行進を行う。
大型ビジョンでは、長野県人権大使を務める尾崎裕人選手、稲村雪乃選手の人権メッセージ動画を上映するほか、AC長野パルセイロによる人権メッセージ動画も紹介する。
人権大使による啓発活動は、行政機関の説明だけでなく、スポーツ選手の言葉を通じて人権について考える機会を広げる方法の一つである。
サッカー観戦を楽しみに会場を訪れた人も、試合前のイベントや展示に触れることで、人権を身近な話題として考えることができる。
スポーツと人権はどう関係するのか
スポーツの場では、競技上のルールを守ることに加え、選手や対戦相手、審判、観客などを尊重することが基本となる。
競技の結果や技術の違いを評価することと、相手の人格や出身、性別、障害などを理由に侮辱することは、区別して考える必要がある。
スポーツに関係する人権課題には、差別的な発言、ハラスメント、障害のある人の競技参加、子どもの安全、外国人選手への偏見などがある。
これらは競技によって状況が異なるものの、スポーツを楽しむための環境づくりと密接に関係している。
サッカーは多くの選手が異なる役割を担い、互いに協力しながら試合を進める競技でもある。得意なことや役割の違いを認め合う経験は、相互尊重について考える一つの手掛かりとなる。
人権擁護委員の役割を知る機会に
今回のイベントには、人権擁護委員も参加する。
人権擁護委員は、人権擁護委員法に基づいて法務大臣から委嘱される民間のボランティアで、人権相談や地域での啓発活動などを担う。
差別や嫌がらせなど、人権に関する悩みの相談に応じるほか、学校での人権教室や地域の啓発行事などにも参加している。
長野県人権啓発活動ネットワーク協議会には、長野地方法務局、長野県人権擁護委員連合会、長野県、長野県教育委員会などが参加している。
行政機関や人権擁護委員が連携して啓発活動を行うことで、様々な地域や世代に人権に関する情報を届ける仕組みとなっている。
親子で人権について考えるきっかけに
今回のイベントでは、小学生向けのサッカー教室と、一般の観客も接することができる展示や映像上映を組み合わせている。
例えば、失敗した仲間への接し方、相手チームへの敬意、観客席での言葉遣いなどは、スポーツ観戦を通じて子どもと保護者が一緒に考えられる内容でもある。
会場の長野Uスタジアムは、長野市篠ノ井東福寺320番地にある。県は、雨天などによって試合が中止された場合、人権スペシャルマッチを延期することがあるとしている。
長野県とAC長野パルセイロは、サッカーの公式戦に合わせた啓発活動を通じ、幅広い世代が多様性や人権尊重について学ぶ機会を設ける。
長野県「支えあい、未来に向かってキックオフ!人権スペシャルマッチ」
URL:https://www.pref.nagano.lg.jp/jinken-danjo/happyou/20261027press.html

