子どもの権利を大人の関わりから考えるワークショップ報告

この記事のポイント

1.フリー・ザ・チルドレン・ジャパンが「We are the MOVEMENT」の一環として実施されたワークショップ報告を掲載した。
2.manazashiが2026年4月18日、子どもの権利と大人の関わりを考える対話型ワークショップを開き、12人が参加した。
3.子ども支援の現場で、善意だけでなく力関係やセーフガーディングを点検する必要性が示された。

子どもの権利からおとなの関わりを考えるワークショップ(We are the MOVEMENT)

認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは2026年6月20日、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を支援する「We are the MOVEMENT」に関する実施報告を掲載した。報告によると、子どもと養育者のための対話型子育てメディア「manazashi」は2026年4月18日、子どもの権利から大人の関わりを考える対話型ワークショップを実施し、12人が参加した。

ワークショップ前半では、西崎萌さんがゲストスピーカーとして登壇した。扱われたのは、子どもの権利そのものに加え、子どもと大人、上司と部下、社員とインターンなどの関係に生じる力関係だった。子どもの権利を「子どもに関する制度知識」としてだけ扱うのではなく、日常的な声かけ、相談対応、場の運営において、大人側がどのような前提を持っているかを点検する内容となった。

後半では、参加者が複数のグループに分かれ、事例をもとに、子どもの権利を守る関わり方を対話形式で検討した。参加者からは、「子どもにとっての最善の利益」を考える際に大人側の都合や前提を無意識に押し付けていないか振り返る必要があるとの声や、相談を受ける側の立場が子どもや周囲の文化形成に影響することを再考したとの声が寄せられた。

子どもの権利に関する啓発は、条約や制度の説明だけで完結しない。教育、福祉、地域活動、家庭の場面では、大人が「子どものため」と考えて行動する場合でも、子どもが安心して意見を出せる関係になっているか、相談内容が適切に扱われているか、支援者側の判断が子どもの意思を覆っていないかを確認する必要がある。今回の報告で示されたセーフガーディングの論点は、子どもに関わる活動で、権利侵害を未然に避けるための実務上の確認事項でもある。

本企画は、大東建託グループみらい基金の助成と、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの運営補佐のもとで実施された「We are the MOVEMENT」の一環として開かれた。manazashiは報告の中で、子どもに関わる大人たちが子どもの権利やセーフガーディングについて学び合い、自分自身の関わりを振り返る機会をつくっていく考えを示している。

出典

認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
https://ftcj.org/news/51800/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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