1.埼玉県教育局人権教育課が、中学生・高校生向けの「LGBTQオンラインサロン」を開催する。
2.開催日は2026年8月21日、10月11日、12月25日の3回で、各回午後2時から3時30分まで。
3.カメラOFF・ニックネームで参加できる設計により、性的指向や性自認について話しにくい生徒の居場所づくりを支える。
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埼玉県教育局県立学校部人権教育課は、中学生・高校生を対象にした「LGBTQオンラインサロン」を開催する。開催日は2026年8月21日、10月11日、12月25日の3回で、時間はいずれも午後2時から3時30分まで。対象は、埼玉県在住・在学の中学生・高校生で、埼玉県内の学校に在学していれば、県外在住者も参加できる。
県は、LGBTQの人、LGBTQかどうか分からない人、アライの人も含め、中学生・高校生であれば参加できると案内している。アライは、LGBTQを理解し、支援している人、または支援したいと思う人を指す言葉として説明されている。参加にはパソコンまたはスマートフォン、インターネット環境が必要で、Zoomを活用したオンライン形式で実施される。
申込ページでは、参加者が安心して参加できるよう、カメラOFF、ニックネームでの参加が可能とされている。オンラインサロンは4~5人程度のグループに分かれて交流する形式で、司会者が入る。自分から話すより他の参加者の話を聞いていたい場合や、チャットで参加したい場合には、申込フォームの備考欄で希望を伝えられる。参加前には、安心して話すためのグランドルールを確認する仕組みも設けられている。
人権上の論点は、性的指向や性自認に関する悩みを、学校生活の中で生徒本人が安全に話せる場を持てるかにある。中学生・高校生の時期は、友人関係、制服、名前や呼ばれ方、恋愛、部活動、進路など、日常の多くの場面で性別に関する前提が現れやすい。本人が周囲に話すかどうかを迷っている段階で、相談先や居場所が学校内に限られていると、孤立感を抱えたまま過ごすことがある。
オンラインでの実施には、会場に行く姿を見られにくいという利点がある。特に、地域や学校で人間関係が固定されている場合、対面の場に参加すること自体が心理的負担になることがある。カメラOFFやニックネーム参加を認める設計は、参加のハードルを下げるだけでなく、本人が自分の情報をどこまで出すかを選べる点でも意味を持つ。
他方で、オンラインの居場所は、学校や家庭での支援を不要にするものではない。生徒が安心して学べる環境をつくるには、教職員の理解、相談体制、校内での情報管理、アウティング防止、いじめへの対応が必要になる。埼玉県教育局人権教育課が実施する今回のオンラインサロンは、中学生・高校生が同年代の参加者とつながり、自分の悩みや不安を共有できる場として、学校外から生徒を支える取組となる。

