
兵庫県立男女共同参画センターは6月27日、令和8年度「中高年単身女性就労支援セミナー&交流会」を同センターセミナー室で開く。県が5月13日10時に発表したもので、未就業または非正規で働く就職氷河期世代のシングル女性を対象に、介護と仕事、生活不安について学び、参加者同士が交流する場とする。開催時間は10時から12時まで。
セミナーでは、「介護っていつから始まる?」「介護保険って何に使えるの?」「親の終活、いつ、どうやって話し合う?」といった問いを入口に、介護を乗り切るための知識を扱う。講師は、社会福祉法人千ヶ峰会特別養護老人ホームヘルシービラ加美副施設長で、主任介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士の佐治真喜子氏が務める。
対象は、現在未就業または非正規雇用で、配偶者・パートナーおよび子どもを持たない県内在住・在勤の概ね30代後半から60代の女性。定員は10人程度、参加費は無料。申込みはチラシ記載の二次元コードまたは兵庫県立男女共同参画センターのホームページから行い、締切は6月19日13時までとしている。
中高年単身女性への就労支援は、単なる再就職支援にとどまらない。非正規雇用や未就業の状態が続くと、収入、住まい、老後資金、親の介護が一体となって生活上の不安を強める場合がある。配偶者や子どもによる支援を前提にしにくい人にとって、介護の開始時期や介護保険制度、親の終活に関する知識は、就労継続や生活設計を左右する実務的な情報になる。
人権的視点からは、性別、年齢、家族構成、雇用形態が重なることで、相談や支援につながりにくい層をどう支えるかが論点となる。家族介護は家庭内の問題として抱え込まれやすく、特に単身女性の場合、介護離職や収入減少がそのまま生活困窮につながるおそれがある。兵庫県立男女共同参画センターが就労支援の枠組みで介護を扱うことは、仕事とケアを切り離さずに支援する取組といえる。
問い合わせ先は、兵庫県男女共同参画センター就業支援課。県は、令和8年度事業として、少人数のセミナーと交流会を組み合わせ、未就業または非正規で働く中高年単身女性が、介護と仕事、生活の不安を共有しながら情報を得られる場を設ける。

