1.9月25日公開の映画『シャドウワーク』に、DV被害者支援を行うオリーブの家が取材協力した。
2.民間シェルターの運営や被害者が抱える課題について提供した情報が、台本、美術、役作りなどに反映された。
3.DVを扱う映像作品では、被害を娯楽的に消費せず、支援先や被害者の安全に配慮して描くことも課題となる。

認定NPO法人オリーブの家は、2026年9月25日に全国公開される映画『シャドウワーク』の制作に協力した。作品は佐野広実さんの同名小説を原作とし、DVに苦しむ女性たちが民間シェルターに身を寄せる姿を描く。監督・脚本は吉野竜平さんで、吉岡里帆さん、奈緒さん、風吹ジュンさんらが出演する。
オリーブの家は制作会社から依頼を受け、保護シェルターの運営、DV被害者が抱える問題、支援現場の実情について取材に対応した。内容は台本、撮影美術、俳優の役作りなどに反映され、公式パンフレットにも同団体へのインタビューが掲載される。
DV被害者の避難先である民間シェルターには、安全確保のため所在地を広く公開できない施設もある。被害者が加害者から離れた後も、住居、就労、子どもの学校、経済的自立、法的手続など複数の問題を抱える場合がある。作品が「暴力から逃げれば解決する」という描き方に偏れば、避難後に続く支援の必要性が見えにくくなる。
実在する支援団体がフィクション制作に協力することには、社会に問題を伝える利点と、支援現場を単純化して見せる危険の両方がある。被害者の経験は一様ではなく、作品の登場人物をDV被害者一般の典型とみなすこともできない。オリーブの家が制作過程に現場情報を提供した今回のケースは、エンターテインメント作品と専門的支援をどう接続するかという点でも検証対象になる。
認定NPO法人オリーブの家「映画『シャドウワーク』制作協力」
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