1.沖縄美ら海水族館で近距離モビリティWHILL Model C2の貸出サービスが導入された。
2.車いす常用者だけでなく、長距離歩行が難しい人、杖利用者、けが人、妊婦なども利用対象として想定する。
3.観光施設のアクセシビリティは「入館できるか」だけでなく、広い施設内を同伴者と同じように移動できるかも課題となる。

沖縄美ら海水族館を含む海洋博公園で、免許不要の近距離モビリティ「WHILL Model C2」の貸出サービスが導入された。WHILL株式会社によると、水族館での同サービス導入は全国初。水族館に近い駐車場から貸し出し、館内だけでなく広い海洋博公園内の移動にも利用できる。
対象として想定されているのは、日常的な車いす利用者だけではない。「普段は歩けるが長距離はつらい人」、杖を使用する人、一時的なけががある人、妊婦、手動車いすを押している家族なども挙げられている。片手で操作でき、徒歩に近い速度で移動できるため、同行者と同じペースで館内を回ることを意識した設計となる。
施設のバリアフリーは、段差をなくす、エレベーターを設置するといった建築面だけではない。大型の公園や観光施設では、入口まで到達できても、長距離を移動できなければ利用できる展示や体験が限定される。これは「入れるかどうか」と「他の利用者と同程度に利用できるか」の違いでもある。
障害者差別解消法の合理的配慮は個別の申出への対応を扱う一方、あらかじめ多数の利用者が使いやすい施設やサービスを整える取組は「環境の整備」として考えられる。WHILL導入の実効性も、機体の台数、利用方法、予約のしやすさ、利用料金、対象者への周知などによって変わる。今回の導入を起点に、海洋博公園内で移動を理由に諦める場所がどこまで減るかがアクセシビリティ向上の実質的な指標となる。
WHILL株式会社「沖縄美ら海水族館で近距離モビリティ『ウィル』導入」
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