1.静岡県が、こどもの居場所づくりに取り組む3団体への寄附募集を2026年8月3日に開始した。
2.静岡市の畑、裾野市のものづくり体験、三島市の食事支援という異なる形の居場所が採択された。
3.寄附金は県の補助金として団体に交付され、活動の拡大に使われる。

静岡県は8月3日、「クラウドファンディング型こどもの居場所づくりプロジェクト」の寄附募集を始めた。募集期間は10月31日までの90日間。活動の拡大に必要な資金を集める団体を支援するため、ふるさと納税による寄附を県が受け入れ、採択団体へ補助金として交付する。2026年度は静岡市、裾野市、三島市の3事業を採択した。
静岡市では、ひかり市民センター事務局が、あさはた遊水池内の畑にツリーハウスや畑の迷路を設ける「世代をつなぐ畑」を実施する。畑と自然を介して世代間の交流を生む構想だ。裾野市のまんなか文庫は、ミニ四駆の組み立てと走行体験を通じ、こどもがものづくりや将来の職業に関心を持つ機会をつくる。
三島市の特定非営利活動法人にじのかけ橋は、子ども食堂や地域の飲食店で利用できる「お互い様チケット」により、こどもへの食事提供と地域交流イベントを行う。3事業は、自然の中で遊ぶ場所、創作や技術に触れる学習機会、食事を介した交流という異なる役割を持つ。居場所づくりを特定の施設形態に限定せず、地域資源に応じて組み立てた構成となっている。
個人は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」や納付書などから寄附できる。法人・団体は寄附申出書を使用する。静岡県外に本社があり、1回10万円以上を寄附する企業は、企業版ふるさと納税の利用が可能とされている。寄附者が支援先を選べる仕組みは、活動内容を広く知らせる効果を持つ半面、事業の継続性が寄附額に左右される面もある。
こどもの居場所は、食事の提供だけでなく、遊び、学習、休息、他者との交流に接続する。家庭や学校以外に安心して過ごせる場を持つことは、こどもの育つ権利や社会参加とも関係する。ただし、開設後にどの年代や状況のこどもが利用できるのか、費用や参加方法に障壁がないかも運営上の確認事項となる。静岡県は10月31日まで3事業への寄附を募り、集まった資金を各団体の活動拡大に充てる。
静岡県「令和8年度クラウドファンディング型こどもの居場所づくりプロジェクト」
URL:https://www.pref.shizuoka.jp/kodomokyoiku/kodomokosodate/kosodateservice/1040719/1084608.html

