1.虹色ダイバーシティが、テラエナジーの「寄付つきでんき」の寄付先団体に加わった。
2.利用者が支払う電気料金の最大2.5%相当を、テラエナジーが自社収益から指定団体へ寄付する。
3.電力サービスの選択を、LGBTQ+の相談支援や居場所運営への継続的な資金供給につなげる仕組みとなる。

認定NPO法人虹色ダイバーシティは2026年7月15日、テラエナジー株式会社が運営する「寄付つきでんき」の寄付先団体「ほっと資産団体」に掲載されたと公表した。テラエナジーは7月6日付で同法人の認定を告知しており、利用者は電力契約の寄付先として虹色ダイバーシティを選べるようになった。
「寄付つきでんき」は、利用者が毎月支払う電気料金の最大2.5%相当を「ほっと資産」として積み立て、テラエナジーが指定団体へ寄付する仕組みだ。寄付金は同社の収益から拠出され、寄付先を選んだことによって利用者の負担が増えることはない。同社によると、2026年3月時点で寄付先は170団体、支援者は1,931人、累積寄付額は5,666万3,950円に達している。子どもの居場所、生活困窮、障害、環境保全、女性支援、性暴力・DVなどを扱う団体も登録されている。
虹色ダイバーシティは2013年設立。企業、自治体、教育機関へのLGBTQ+研修、調査研究、情報発信、政策提言を行うほか、大阪市内の常設LGBTQ+センター「プライドセンター大阪」を運営している。寄付金は、同センターでの居場所づくりや相談支援、地域への啓発、LGBTQ+ユースの学びと交流、調査研究などに活用する。
性的指向や性自認を理由とする孤立や差別に対応するには、相談窓口を一時的に開設するだけでは足りない。相談員の配置、安心して滞在できる場所の維持、当事者の状況を可視化する調査を継続する必要がある。電気料金という日常的な支払いに寄付を組み込む方式は、支援者に毎月の送金手続きを課さず、民間団体への継続的な資金経路をつくる点に特徴がある。
企業の人権対応は、自社内の差別防止や研修だけで完結するものではない。商品やサービスの収益構造を通じて、相談、居場所、政策提言を担う団体へ資金を循環させる方法もある。今回の認定は、電力小売という生活インフラとLGBTQ+の権利擁護を結び付けた事例といえる。
テラエナジーは、環境、地域活性、福祉、教育、人権などの活動を寄付対象とし、申請団体への面談と審査を経て「ほっと資産団体」に認定している。ただし、この認定は同社が独自に行うもので、公的機関による認証ではない。利用者が支援先を判断するには、認定過程だけでなく、寄付額や団体側の使途が継続して示されることも欠かせない。
虹色ダイバーシティが寄付先に加わったことで、電力サービスの選択が「プライドセンター大阪」の運営やLGBTQ+ユース支援に接続する経路が生まれた。今後、同法人が寄付の受領額と活用内容を具体的に示せば、日常消費を通じた支援が相談、居場所、調査研究のどこに届いたのかを利用者が確かめられる。
認定NPO法人虹色ダイバーシティ、テラエナジー株式会社
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