1.熊本県八代市は7月30日、「認知症啓発講演会」~もしもの時のお金の話~を開く。
2.テーマは、認知症になった場合のお金の管理と、元気なうちにできる備え。
3.財産管理や意思決定支援を、本人と家族が早い段階で考える機会となる。

熊本県八代市は7月30日、八代市新町の桜十字ホールやつしろ3階大会議室で、「認知症啓発講演会」~もしもの時のお金の話~を開く。受付は午後1時30分から、講演会は午後2時から午後3時30分まで。対象は誰でも参加可能で、定員は120人。参加費は無料だが、事前申込が必要となる。申し込みは八代市高齢者支援課が電話で受け付ける。
今回の講演会は、認知症になるとお金の管理がどうなるのか、元気なときにどのような準備ができるのかを、2部構成で学ぶ内容となっている。八代市は「大切なことだけれど、なかなか話しづらいお金の話」として、本人や家族が早い段階で考える機会にしてほしいと呼びかけている。
認知症とお金の問題は、生活費や医療・介護費の支払いだけにとどまらない。預貯金の管理、公共料金の支払い、契約、相続、詐欺被害の予防、家族による支援の範囲など、本人の生活と尊厳に直結する。判断能力が低下してから初めて対応しようとすると、金融機関での手続きや契約関係が難しくなり、本人の希望を確認しにくくなる場合がある。
人権上の論点は、認知症になった人を「管理される対象」として扱うのではなく、本人の意思をどのように確認し、生活に必要なお金の使い方をどう支えるかにある。家族にとっても、本人の財産を守ることと、本人の希望に沿った暮らしを支えることの両立が課題となる。成年後見制度、任意後見、家族信託、日常生活自立支援事業など、利用し得る制度は複数あるが、どの制度が適するかは本人の状態や家族関係、財産の内容によって異なる。
今回の講演会は、制度の利用を直ちに促すものというより、認知症になる前から「誰に何を頼むのか」「どのようにお金を管理するのか」「本人の意思をどう残すのか」を家族で話し合う入口となる。八代市高齢者支援課は、7月30日の講演会について、電話0965-33-4436で参加申込を受け付けている。

