1.プラン・インターナショナルは6月19日、世界難民の日に先立つオンラインイベントを開催する。
2.日本に避難するウクライナ人女性の経験をもとに、平和構築、復興、若者支援を考える。
3.避難女性を「支援される人」だけでなく、復興や国際協力の担い手として捉える視点が示されている。

国際NGOプラン・インターナショナルは2026年6月19日、オンラインイベント「彼女たちの声が、未来をつくる~ウクライナ女性と考える平和・復興・日本とのつながり~」を開く。6月20日の「世界難民の日」に先立つ企画で、後援は国際協力機構(JICA)。開催時間は午後6時から午後7時30分まで、会場はZoomウェビナー、定員は500人で、参加費は無料。申込みは6月18日午後1時まで受け付ける。
イベントでは、日本に避難するウクライナ人女性の経験をもとに、女性・平和・安全保障(WPS)、若者支援、復興や国際協力における避難女性の役割を考える。プランによると、日本には約2,000人のウクライナ避難民が暮らしており、その多くを女性が占める。故郷を離れた後も、ウクライナ支援や平和構築に関わり、日本とウクライナをつなぐ活動を続けている女性たちがいるという。
プログラムは3部構成。第1部では、日本に避難するウクライナ人女性の経験からWPSを考える。第2部では、心理社会的支援、教育支援、地域社会への適応・参加など、若者支援を扱う。第3部では、避難女性の経験が復興や平和構築、日本とウクライナの国際協力にどのような価値を持つのかを議論する。登壇者には、キーウ、ハルキウ、スーミなどから来日し、日本で支援活動、法律実務、学業、国際理解の発信に関わるウクライナ出身者が含まれる。
世界難民の日は、国連総会が毎年6月20日を「World Refugee Day」と定めた国際デーであり、難民の保護と支援への関心を高める日とされている。今回の企画は、難民・避難民を保護の対象としてのみ語るのではなく、本人たちの経験や知見を、復興や平和構築の議論にどう反映するかを問う内容となる。
人権上の論点は、避難した女性や若者の生活再建を、住居、雇用、教育、日本語、在留上の支援だけで完結させない点にある。紛争によって移動を余儀なくされた人々には、安全の確保と生活支援が不可欠である。同時に、本人が持つ専門性、地域社会との接点、祖国の復興に関わる意思を尊重しなければ、避難先での生活は受け身の支援関係に固定されやすい。
WPSは、2000年に国連安全保障理事会で採択された決議1325号を起点に、平和構築における女性の参加を扱う国際的な枠組みである。日本でも2015年に行動計画が策定・公表され、外務省は第3次行動計画を進めている。プランのイベントは、この国際的な枠組みを、日本に暮らすウクライナ避難民の声と結び付ける試みである。
プラン・インターナショナルのアンナ・シャルホロドウスカー職員は、自身もウクライナ避難民であり、日本に避難しているウクライナ人女性を対象に調査を続けてきた。6月19日のイベントでは、その調査結果と当事者の声をもとに、避難女性を「支援される存在」に限らず、平和と復興を担う存在として捉える視点を参加者と共有する。
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン「世界難民の日イベント『彼女たちの声が、未来をつくる~ ウクライナ女性と考える平和・復興・日本とのつながり~』を開催」
URL: https://www.plan-international.jp/press/2026_0527/
参考:UNHCR日本「世界難民の日」
URL: https://www.unhcr.org/jp/wrd
参考:内閣府男女共同参画局「女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議1325号」
URL: https://www.gender.go.jp/international/int_un_kaigi/int_un_anpori1325/index.html
参考:外務省「女性・平和・安全保障に関する行動計画」
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/pc/page1w_000128.html

