笹川保健財団、ハンセン病資料館等の学芸員募集 5施設で各1人程度

この記事のポイント

1.公益財団法人笹川保健財団は、国立ハンセン病資料館等の運営業務に関わる学芸員を募集している。
2.勤務地は重監房資料館、栗生楽泉園歴史館、駿河療養所駿河ふれあいセンター、星塚敬愛園社会交流会館、菊池恵楓園歴史資料館の5施設。
3.業務には資料の収集・保存、展示、教育普及、調査研究が含まれ、ハンセン病問題の歴史継承と差別解消に関わる専門職の募集となる。

求人のイメージ図

公益財団法人笹川保健財団は5月25日、国立ハンセン病資料館等の運営業務に関わる学芸員の募集を公表した。募集職種は学芸員で、身分は同財団の嘱託職員。採用予定人数は各園1人程度とし、2026年5月から2027年3月までの間に就業を開始できる人を対象としている。

勤務地は、重監房資料館(群馬県吾妻郡草津町)、栗生楽泉園歴史館(同)、駿河療養所駿河ふれあいセンター(静岡県御殿場市)、星塚敬愛園社会交流会館(鹿児島県鹿屋市)、菊池恵楓園歴史資料館(熊本県合志市)の5施設。本人の希望を考慮した上で、財団が勤務地を指定する。契約期間は契約日から2027年3月31日までで、厚生労働省から同財団が運営業務を受託している間は、原則として雇用を継続するとしている。

募集要項によると、想定年収は350万円から700万円。応募資格には、大学卒業以上の学歴、学芸員資格、博物館または博物館に準じる施設での3年以上の業務経験、古文書・民具・聞き取り・歴史的建造物・遺跡や史跡等の調査・記録・研究経験などが挙げられている。ハンセン病問題や人権問題に関する知識や問題意識も要件に含めており、単なる展示管理ではなく、差別と隔離の歴史を扱う専門性を求める内容となっている。

学芸専門職員の業務は、資料の収集・保管、来館者対応、公開・教育、調査・研究に分かれる。ハンセン病の隔離政策や患者・回復者が生きてきた証を示す資料の散逸を防ぎ、常設展示や企画展示、研修、講演、学習支援などを通じて、地域住民、地方公共団体、学校、企業に理解を促す役割を担う。調査研究の成果は展示や催事、研究論文、学会発表などで公表するとしている。

人権上の論点は、ハンセン病問題を過去の医療政策史にとどめず、偏見や差別、名誉回復、記憶の継承として扱う点にある。国立ハンセン病資料館や療養所内外の資料館・社会交流会館は、隔離政策の被害を記録し、回復者や入所者の経験を社会に伝える場である。資料を保存する人材の確保は、被害の記憶を制度的に残す作業であり、教育・啓発の基盤にもなる。

選考は、書類選考、WEBによる適性検査、個人面接で行う。問い合わせ先は国立ハンセン病資料館の学芸員採用事務担当。笹川保健財団は、重監房資料館、栗生楽泉園歴史館、駿河療養所駿河ふれあいセンター、星塚敬愛園社会交流会館、菊池恵楓園歴史資料館で、ハンセン病問題の歴史保存と教育普及を担う学芸員を募集する。

出典

公益財団法人笹川保健財団
URL:https://www.shf.or.jp/information/28172

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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