
福岡市は6月20日、ハンセン病問題啓発講演会を福岡市役所15階講堂で開く。動画「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」を上映した後、国立ハンセン病資料館事業部社会啓発課長・学芸員の大高俊一郎氏が「国が引き起こした人権問題~ハンセン病問題に学ぶ~」をテーマに講演する。時間は13時30分から15時15分までで、開場は13時。定員は100人、入場は無料で、事前申込みが必要となる。講演会には手話通訳と要約筆記を用意する。
申込期間は5月9日から6月18日まで。申込みは申込フォーム、FAX、郵便はがきのいずれかで受け付け、電話での申込みはできない。FAX・はがきの場合は、件名に「ハンセン病問題啓発講演会参加希望」と明記し、参加人数、代表者氏名、電話番号、車いすで来場する場合の旨を記入する。会場は福岡市中央区天神1丁目8番1号の福岡市役所で、市は公共交通機関での来場を案内している。
ハンセン病問題は、感染症に関する誤った認識が、法制度と社会的偏見によって長期の排除を生んだ事例である。福岡市の案内では、らい予防法が廃止された平成8年(1996年)まで、約90年にわたり強制隔離政策が行われ、患者・元患者だけでなく家族も地域社会から排除され、偏見や差別に苦しんだと説明している。令和5年3月には国の「ハンセン病に係る偏見差別の解消のための施策検討会報告書」が取りまとめられており、啓発は病気の知識にとどまらず、制度が差別を固定化した歴史を学ぶ作業でもある。
6月16日から22日までは、福岡市役所1階多目的スペースでハンセン病問題啓発パネル展も開く。期間中は9時から17時まで、パネル展示と動画「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」の上映を実施する。厚生労働省は平成21年度から、6月22日を「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」と定めている。福岡市の講演会とパネル展は、この日に合わせて、元患者と家族の被害、名誉回復、偏見差別の解消を市民向けに伝える啓発事業となる。
福岡市「ハンセン病問題啓発講演会を開催します」
URL:https://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/kouhou-hodo/hodo-happyo/2026/documents/260508hansenbyomondaikeihatsukouenkai.pdf
福岡市「令和8年度ハンセン病問題啓発講演会を開催します」
URL:https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/jinkenkikaku/charm/hannsennbyoumonndai_kouenkai_r8.html
福岡市「ハンセン病問題啓発パネル展」
URL:https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/jinkenkikaku/charm/hannsennbyoumonndai_paneruten.html

