
東京都墨田区は、家庭で使い切れない未利用食品を持ち寄り、フードバンク等を通じて必要とする人の支援に活用する「フードドライブ」を5月に実施する。実施日は、5月6日午前9時から午後2時までが墨田区役所1階正面玄関前、5月16日午前9時から午後2時までが文花宮前橋公園、5月23日午前9時から午後2時までが中和公園。区は、フードドライブ常設窓口も設置しており、家庭に未利用食品がある場合の協力を呼びかけている。
受け付ける食品は、米、インスタント・レトルト食品、コーヒーなどの嗜好品、しょうゆ・みそなどの調味料、肉・魚・果物などの缶詰、パスタなどの乾物類など。一方、賞味期限が1か月未満のもの、包装や外装が破損しているもの、開封済みのもの、冷凍食品など常温保存できないもの、生鮮食品・アルコール類、医療用経口栄養剤、サプリメント、食品以外のものは受け取れない。食品の安全性を確保しながら支援につなげるため、寄付する側にも確認が求められる。
フードドライブは、食品ロス削減と生活支援を結び付ける取組である。墨田区は、日本では本来食べられるにもかかわらず廃棄される食品が年間472万トン発生し、その約半分が家庭から出ていると説明している。家庭内で余った食品を単に廃棄するのではなく、福祉団体やフードバンクを通じて必要な人に届ける仕組みは、環境施策であると同時に、生活困窮者支援や地域福祉の入口にもなる。
人権の観点から見ると、食の支援は、生活困窮や孤立の問題と密接に関わる。経済的に困難な状況にある人ほど、食費を切り詰めることで生活を維持しようとし、健康や子どもの成長、社会参加にも影響が及びやすい。フードドライブは公的扶助を代替するものではないが、地域の住民が身近な形で支援に参加し、困窮を個人の責任に閉じ込めない仕組みとして意味を持つ。自治体には、食品回収の機会を広げるだけでなく、集まった食品がどのような支援につながるのかを分かりやすく示し、福祉相談や生活支援策との接点を強めることが求められる。
墨田区「【5月】フードドライブを実施します」
URL:https://www.city.sumida.lg.jp/kurashi/gomi_recycle/3r_torikumi/3r_jissen/fd_schedule.html

