鹿屋市、第76回「社会を明るくする運動」始動 7月1日に街頭啓発

この記事のポイント

1.鹿屋市が7月1日、市役所で「社会を明るくする運動」のメッセージ伝達式と出発式を開く。
2.保護司、更生保護女性会、BBS会、市職員が市内3カ所の商業施設で街頭啓発を行う。
3.犯罪をした人の孤立を防ぎ、就労、住居、福祉につなぐ地域での更生支援が人権上の論点となる。

鹿屋市の社会を明るくする運動

鹿屋市は2026年7月1日午後1時30分から、市役所1階市民ホールで第76回「社会を明るくする運動」のメッセージ伝達式と出発式を行う。式典終了後の午後2時30分ごろから、保護司、更生保護女性会、BBS会、市職員が、ニシムタ鹿屋店、イオンかのやショッピングセンター、どっ菜市場の3カ所で街頭啓発に取り組む。7月は同運動の強調月間であるとともに、再犯防止推進法に基づく再犯防止啓発月間に当たる。

「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行の防止と、犯罪や非行をした人の立ち直りについて住民の理解を広げる全国運動。法務省は2026年の第76回運動で、「『保護司』をはじめとする更生保護ボランティアを広く知ってもらおう」を統一テーマに掲げた。鹿屋市の街頭活動に加わるBBS会は、非行少年などに兄や姉のような立場で接し、交流を通じて立ち直りや自立を支える青年ボランティア団体である。

鹿屋市によると、市内では2025年2月1日時点で48人の保護司が肝属保護区保護司会鹿屋支部に所属し、犯罪予防活動、学校と連携した青少年支援、ハローワークと協力した就労支援などを担っている。鹿屋市更生保護女性会には2024年4月1日時点で44人が加入し、啓発活動や施設訪問などを続ける。市は両団体に補助金を交付し、地域での活動を支えている。

再犯防止は、処罰を強化する施策だけを意味しない。仕事や住居を失った人、高齢や障がいなどによって生活上の困難を抱える人が、刑務所を出た後や保護観察中に必要な福祉サービスへつながらず、地域で孤立する場合がある。鹿屋市再犯防止推進計画は、関係機関の連携によって円滑な社会復帰を支え、再犯と新たな犯罪被害を防ぐ方針を示している。立ち直ろうとする人を過去の犯罪だけで排除せず、就労や居住、福祉を通じて地域生活への復帰を支えることは、本人の尊厳と住民の安全を両立させる実務でもある。

肝属保護区更生保護サポートセンターは、鹿屋市社会福祉会館内に設けられ、平日午前10時から午後4時まで保護司が常駐する。保護観察対象者との面接や指導に加え、住民からの犯罪・非行に関する相談にも応じる。7月1日の伝達式と市内3店舗での啓発活動は、保護司やBBS会の役割を知らせるだけでなく、地域に相談と支援の窓口があることを鹿屋市民に伝える機会となる。

出典

鹿屋市「社会を明るくする運動」
URL:https://www.city.kanoya.lg.jp/shimin/zinken/shamei.html

鹿屋市「更生保護」
URL:https://www.city.kanoya.lg.jp/shimin/zinken/kouseihogo.html

法務省「第76回『社会を明るくする運動』について」
URL:https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo03_00103.html

法務省「BBS会」
URL:https://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo01_00029.html

e-Gov法令検索「再犯の防止等の推進に関する法律」
URL:https://laws.e-gov.go.jp/law/428AC1000000104/

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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