
豊島区は、75歳以上の一人暮らし高齢者を対象に、民生委員・児童委員または高齢者総合相談センターの見守り支援事業担当職員が自宅を訪問し、熱中症予防の啓発を行う事業を案内している。区ホームページは2026年3月18日に更新されており、実施期間は「令和7年5月下旬から8月末頃まで」と記載されている。対象は、昭和25年4月2日以前生まれの75歳以上の一人暮らし高齢者。
訪問では、熱中症予防のリーフレットとグッズを配付する。豊島区は、全国的に猛暑が続き、熱中症による緊急搬送が多いことを挙げ、暑さに慣れていない時期の注意を呼びかけている。高齢者は、暑さやのどの渇きを感じにくい場合があり、一人暮らしの場合は、体調不良に周囲が気づきにくい。訪問型の啓発は、情報提供と安否確認を兼ねた取組といえる。
対象から除かれるのは、介護保険サービス利用者、生活保護受給者、有料老人ホーム、ケアハウス、特別養護老人ホーム、グループホームの入所者、長期入院などで不在を把握できている人、高齢者救急通報システムや見守り訪問など区の見守り事業を利用している人など。令和6年度の実態調査で一人暮らしではないと判明した人も対象外としている。
人権的視点から見ると、熱中症対策は単なる健康管理にとどまらない。高齢者が住み慣れた地域で安全に暮らし続けるためには、本人の自己管理だけに委ねず、行政、民生委員・児童委員、高齢者総合相談センターが、孤立しやすい世帯に接点を持つ仕組みが必要となる。特に一人暮らし高齢者の場合、暑さ対策の遅れが生命・健康に直結するため、情報が届きにくい人へ直接訪問する意義は大きい。
問い合わせ先は、豊島区高齢者福祉課高齢者事業グループ。豊島区は、75歳以上の一人暮らし高齢者への訪問を通じ、熱中症予防リーフレットとグッズの配付を行い、暑さが本格化する前から高齢者の生活上のリスク把握につなげる。
